インドネシア料理を楽しむ~オランダでの食生活 (3)

こちらに来て、フィリピン料理以上にインドネシア料理を楽しむ機会が多くなりました。オランダによる300年にわたるインドネシアの植民地支配の名残か、インドネシア料理はオランダの第二の国民食と言われるまでに定着したといいます。インドネシア人が調理する惣菜が売られているお店もあり、「インドネシア風」ではなく、本格的なインドネシア料理を楽しむことが出来ます。

著者の周りにはインドネシアからの研究者、学生が多く、幸運にも彼らによって作られた本場のインドネシア料理を楽むことができるのと同時に、インドネシアの食材を扱うお店が街にあるため、そこから材料を購入して自らもインドネシア料理を作り、楽しむことができます。大家さんはインドネシア料理にはまり、料理のレシピを作りそして近所のインドネシア人を動員して、レッスンを受けています。レッスンと言っても材料費持ちで一緒に料理を作る中で学ぶというもの。時に著者も御呼ばれして、恩恵に与っています。先月は何度となくおいしいインドネシア料理を味わいました。

インドネシア料理
ラマダン明けのイド・アル=フィトルでふるまわれたインドネシア料理

一口に、インドネシア料理といっても、多民族なインドネシア、バリ、ジャワ、スンダ、マカサル、マナド、パダン、バタク料理等などの各民族の料理を包含し、各料理に特徴があるようです。印象として、油で揚げる料理が多いようですが、調理法は(甘く)煮たり、焼いたり・・・時には、それらのコンビネーションで作られるという場合もあります。多民族国家を象徴するごとく、色んな種類の料理があり、中東地域から、あるいは仏教の影響を受けた料理などあり、ベジタリアンからそうではない人まで楽しませてくれる幅広いレパートリーがあるようです。デザートなどはココナッツミルクやバナナを使うところは他の南の国と共通しているように思います。

テンぺの調理前。
今のところ、著者が調理したことがあるインドネシア料理は、ナシゴレン、テンペ、クルポ(これは所謂スナックでありごはんの付け合わせになるもの)、ガドガド。
 ちなみに、ナシゴレンはnasiは「飯」、gorengは「揚げる」で、インドネシア風の炒めご飯。チャーハンとの差異はそれほどないように思われますが、地元の食材と調味料の使用で少々一味異なるチャーハンとなります。使う調味料はサンバルソースとケチャップマニス(甘い醬油といったところでしょうか)。上記の通り、オランダ人もインドネシア食に慣れ親しみ、それらを使って調理をするため、専門店に行かずとも普通にスーパーでそれらを購入できますが、サンバルソースは自宅でもたっぷりのにんにく、トマトとトウガラシなどを主原料にして作ることが出来ます。

メインディッシュに添えられた、クルポ
テンぺは大豆などを菌で発酵させた醗酵食品で、糸を引かないような納豆のようなもの。ブロック状で売られています。
クルポは揚げ菓子ですが、ご飯に添えて出されることが多く、ご飯を食べながらスナック菓子を食べているような不思議な感覚です。既に揚げてあるものもありますが、板状になったクルポが袋に入って売られているので、それを揚げます。揚げたては最高です。
ガドガドは温野菜に甘めのピーナッツソースをかけた一品。簡単に作れて、お野菜も沢山食べれるのでおススメです。

先日のイド・アル=フィトルでごちそうになった豆腐の詰め物は日本にもありそうでしたが、これはスンダニーズのスナックということだそうです。木綿の豆腐に切り目を入れてその中にソテーした野菜を詰め、ターメリックが入った小麦粉で衣をつけて揚げます。
 
おいしいのですが、習った料理は揚げもの系が多いので、今度は煮物の作り方を習いたいと思います(汗)

関連ブログ

オランダでの食生活 (1) 今日の夕食何にしよう♪
オランダでの食生活 (2) オランダ人は何を食べているの?
オランダでの食生活 (3) インドネシア料理を楽しむ

スポンサーリンク

スポンサーリンク

Subscribe