夢を持ち続けること

 いくつになってもかなえたい夢はありますか?

 ●●になりたい・・・けど、年齢が、学歴が、経験が、と二の足を踏んでいるという人も少なくないはず。「あきらめてはだめ!」というのは簡単だけど、言う本人も人生かけて挑戦したい夢があるのかというとそれはなぞ。いつしか、現実に直面することを理由にして言い逃れるだけの人生が待っているような気がします。

 友人のお母さんの話です。仮に彼女の名前をマリナさんとしましょう。そのマリナさんはいまや世界の大企業のマネージャー職でニューヨークに滞在しています。さぞかし、ばりばりのキャリアウーマンだったのかと思いきや38歳まで主婦だったと言います。しかし、一般的な主婦像から少々遠い、野心に燃える主婦。子どもたちがある程度育つと、キャリアを考え再就職、勉強に勉強を重ね、昇進。40代にはいって英語・イタリア語を勉強、その後ニューヨークに渡り、有名企業でマネージャーを務めているそうです。もう、50代後半なのですがその企業の社長になるよう頑張っているのだとか。現在は、マネージャーをしながら、大学院でMBAのための勉強をしているのだとか。リタイア後は働いて得たお金をもとに母国でビジネスを展開したいと考えているようです。

 ポイントは、大企業に勤めたとか、沢山の給与を得たということではなく、年齢を理由に自分が目指すところを妥協しないこと。何がきっかけで、野心を実行に移したのかというと、自己啓発本を読んでそれを実行したのだとか(汗)。自己啓発本を読む人はごまんといるけど、それを本当に信じ切って実行するマリナさんに驚きです。このマリナさん、自分に正直な人のようで、自分に正直すぎて周りからは変人に見られているようですが・・・、周りの目を気にしない生き方は、突き抜けていてすがすがしい感じを覚えました。しかし、家族にとっては理解しがたい難しいひとなのかもしれませんが(汗)マリナさん、もしかしたら天才肌なのかもしれない、飲み込みも早いのかもしれないけど、精神力がそれらをけん引したように思われます。

 今置かれている状況が理想と遠い場合、そして能力も足りないと客観的に思える時にも手はあります。それは人間力。結局最後は関係性の力であると思います。数ヶ月前、友人が職を失いました。途方に暮れていたのですが、いろいろと巡り巡って前職の時に築いた人間関係に助けられたと言います。具体的には、空きのあったポストを紹介してもらい、しかも前職以上に自分の関心に近い研究ポストを得られたと言います。助けてもらうことをあてにして人間関係を築くのはどうかと思いますが、周りにいる人に注意と関心を持ち、大した用事がない時でも話をしながら関係性を持っていくことは大切だと思います。

 生き残るため、家族を養うため、安定した生活を得るため、「夢」に妥協するという生き方もあると思い、それはよいとか悪いとは言い切れないし、一方を得るには一方を失うというゼロサム的なものでは決してないけど、一度は失うような経験、あるいは何もないところから積み上げるような途方もない作業をしなければならない時もあると、この数カ月色んな人の話を聞いた総合として思います。あっという間に●●歳になってしまった自分、年齢を理由に出来ることを区切ってしまっているけど、これじゃいけないと思いなおしています。私自身の「夢」のため、今何をすべきか改めて考えています。
 

 

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