正直度を試す実験 Most Honest Cities: The Reader’s Digest “Lost Wallet”

フィリピンのニュースで度々正直なクリーニング屋、タクシードライバーなどの話を目にします。彼らはうっかりポケットに入っていた現金、あるいは置き忘れられたかなりの額の現金を警察に届け出、持ち主に返したという話。そんなんでニュースになるんかい?と突っ込みたくなるものの、インド人の友人は人が財布を拾ったらもしかしたら「これは神の思し召し!」って思って自分の懐にしまってしまうから、それを考えるとニュース価値があるのよと言って笑っていました。

リーダーズダイジェスト「Most Honest Cities: The Reader’s Digest “Lost Wallet” Test(仮訳)(もっとも正直な街:リーダーズダイジェストによるお財布紛失実験)」の人々の正直度を試す実験の結果が掲載されていました。名前・写真・電話番号そして現金40ユーロほどが入ったお財布を落とし、各都市で12個を落とし、それ拾った人のうち何人がそれを届けるかを測ったものです。


アムステルダムは12個の財布のうち7つが戻ってきたようです。これは、モスクワと同じぐらい。この実験でもっとも正直な街とされたのはヘルシンキで11個、ムンバイ、ブダペスト、ニューヨークでは9
~8個、リスボンでは1個のみで、不名誉にも最も正直ではない都市とされました。

12個という少ない数、かつ実験の際の状況が不明確なためどれほどの信憑性を持つ数字かはわかりませんが、その数とともに掲載された人々のインタビュー、なぜ届けたのかというのは非常に興味深いものでした。

お財布を届けたフィンランドヘルシンキの住民はインタビューに「われわれは、小さなコミュニティで結びつきが密接。汚職もほぼなく、赤信号も渡らぬほどです」と答えており、都市の規模と同時にお互いに気を配っている様子が伺えます。「正直は、内面にある信念だから」誰が見ていなくても自分の良心の声に耳を傾け、そのごとく行動するという声が聞かれました。

冒頭のフィリピンの話。フィリピンでもテレビ番組でジプ二ーの乗客が100ペソ紙幣をポケットからおとした際周りの人は、その持ち主に伝えるのかという実験をしました。テレビ番組ということで恐らく顔も映っているのでしょうが・・・勿論届ける人もいれば、そっとその落とし主の隣に座ってお金をキープする人もいたのだとか。物によって測られる人間性とは悲しいものの、現実そういうものなのですね。

道端でお財布を拾ったらどうしますか?

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