異文化物語(2) フィリピンでの日常生活体験‐家政婦さん‐

日本と比べて、フィリピンは働く女性に何かと優しいと感じてしまいます。女性が働けるシステムがあります。法律、昇進の機会、そして働く彼女たちを支えている家政婦さん。今日はその家政婦さんの話。

フィリピン、共働きが結構多いです。それを可能にするためにヤヤ(ベビーシッター)や家事手伝いをする家政婦を雇います。勿論、お金にそこそこの余裕がある家や止む追えない事情でそれらの人を雇っているのですが、ものすごいお金持ちのみの特権というわけではありません。

彼らの仕事内容は、買い物、料理、洗濯、子守などの家事がメインです。時に子どもの学校の送り迎えなどもあります。

家政婦さんは、通いと住み込みのタイプがあり、お金持ちのお家の場合は圧倒的に住み込みの若い家政婦さんが(数人)いるというタイプが多く、台所や家の裏に小さな部屋があり、そこで寝泊りをしています。

待遇ですが、住み込みで月3,000ペソ~雇われる家庭によってまちまちですが、月3,000ペソでボーナスなしという待遇が私の聞いた額で一番小さいものでした。フィリピン人の一般的な給与が10,000から15,000ペソ、それなりのポジションでは25,000ペソということですが、それほど安くはないというのは見ての通り。しかし、雇う人は雇うのです。

典型的な家政婦像としては、地方出身で、家族を経済的に支えなければならない人たちがマニラでの就労先の1つとして、親族や知り合いに紹介されて家政婦となるというケースです。全くの赤の他人を外から入れることは難しいので、納得できます。以前、契約料を受け取り蒸発というケースも聞いたことがあり、身元がしっかりしない人、あるいは身元が知られていても難しいようです。

家政婦さんの中には、家庭の金銭的事情で学校を修了できなかった人たちも居ますが、雇い主との契約の中で学校で教育・訓練を受ける金銭的な支援を受けるということもあります。以前ジプ二ーの中で度々見かける女の子がふだんは家政婦として働き、土曜日の午後に学校に通っていると言っていました。

私が学生時代に生活していた寮のオーナーの家には数人の家政婦さんが居ました。勿論地方出身者で、お母さん、お父さん、そして長女と次女がその家で働いていました。次女は田舎に家族を残しております。私が寮を去った後ですが、次女は男性と蒸発して行方不明になっています。度々男性が彼女を訪問しているのを見ていますが・・・その人なのかは分かりません。

彼らの存在抜きにフィリピンでの女性進出はないと思います。そして、働く女性を支えている家政婦さんたちにドラマをみます。



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