単なるスポーツという域を超えたアイススケート

ここオランダでもソチオリンピックが話題になりました。オランダに勤める友人曰く、その過熱ぶりは休憩所のテレビがオリンピック中継を流し続けていたことや、オンラインのライブでもその動向を追っていたというのだからすごい。

オリンピックでの活躍
オランダのメダル獲得数は、ロシア、ノルウェー、カナダ、アメリカについて5番目の24個でしたが、そのうちの23個のメダルをスピードスケートで採ったのだからすごい。2月8日がスピードスケート種目の初日。スヴェン・クラマーをはじめとする選手陣が活躍し、男子5000メートル1位から3位を独占しました。その興奮冷めやらぬ翌日9日の女子3000メートルでイレーネ・ウーストが3大会連続金メダル。翌々日10日に行われた男子500メートルでも表彰台を独占とその後のメダルラッシュの勢いをつけた形となりました。

スポーツを超えたアイススケート
オランダでアイススケートが始まったのは12世紀と言われます。運河の水は長い冬の期間に氷で覆われてしまうので、それを利用して交通機関としたと言われます。同時にまた鬱々とした長い冬を楽しむ1つの方法となりました。
17世紀には、次第に早さを競い合うようになってのちには、スピードを競う協議会ができたといいます。ここで、アイススケートが娯楽からスポーツに昇格したといえます。

200キロを走るスケートマラソン
ice skating
オランダのスケートリンクで
スケートが盛んな北部オランダのフリースラント州の11の市町村を巡るスケートマラソン大会があるといいます。Elfstedentocht(eleven cities tour)コースはレワールデンから、スネーク、アイルスト、スローテン、スターフォレン、ヒンデローペン、ウォルクム、ボルズワルト、ハルリンヘン、フランケル、ドックム。
1909年に始まったこの大会ですが、暖冬により氷の状態がよくないため毎年の開催がかなわない様子です。1997年1月4日開催が最近の大会となります。その前は、86年です。開催地域の氷の状態を入念に調べて、その状況が良ければそのことがアナウンスされ、48時間以内に大会が開催となります。
参加人数2万人の非常に大きな大会ですが、参加要件はこの11の市町村のスケート協会の会員であること、そしてその地域の参加人数の制限に入っていなければ参加はできないというよそ者が参加するには厳しい様子。

今回のオリンピックでの快挙は、選手の訓練の他こうした風土が培ったもののように見えます。先日こちらでアイススケートをしました。日本・フィリピンのスケートリンクに比べてうまい人が多いのですが、中にはアイスホッケーの選手と言われる人が滑っており、込み合った日曜日のスケートリンクの中を猛スピードですり抜けていき、少々怖い思いをしました(汗)一緒に行ったオランダ人の友人はマイ・スケート靴を持ってきていましたが、多くの人が自前のスケート靴を持っているようでした。オランダのスケートは本当にすそ野の広い冬の娯楽のようです。

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