知っておくと面白いかも?ユーロ紙幣・硬貨に関する豆知識

ユーロは1999年に仮装決済貨幣として導入され、2002年の一月から現金通貨としてのユーロが発足しました。欧州連合(EU)加盟28カ国のうち、19カ国で導入されている通貨です。紙幣と硬貨があります。

紙幣のデザインに描かれている人物、自然、動物等からその国の歴史を知ることが出来ます。そのため、国ごとの紙幣が異なるというのは、とても興味深いものです。

しかし、ヨーロッパのように近接する国で紙幣が変わるというのは大変面倒なことでもあります。ヨーロッパ旅行中にはユーロの存在に大変ありがたさを感じております。国境が近接する国・地域の住民だったらなおさらだと思います。そんなユーロについて、知っておくと面白いかもしれないという豆知識。


ユーロ紙幣と貨幣
ユーロ紙幣と貨幣











ユーロ紙幣は500、200、100、50、20、10、5とありますが、日常的に、そして銀行でお金をおろしても100以上の紙幣の実物をみたことがありません。

紙幣のデザインはユーロ圏共通

紙幣は6つの金種があり同じデザインを採用しております。200、100、50、20、10、5紙幣それぞれ表面のデザインは欧州連合の開放性を示す「窓」と「門」が描かれております。

いきなりですが、クイズです。ユーロ紙幣の表面は上述の通り「窓」と「門」ですが、裏面にも共通して描かれている建造物があります。それは何でしょうか。(答えは一番最後に・・・)

500ユーロは廃止

2016年の欧州中央銀行(ECB)の500ユーロ紙幣印刷を終了をうけ、今年1月までに500ユーロ発行を停止し、4月下旬にオーストリアとドイツが発行をやめ、500ユーロ紙幣を印刷する国はなくなりました。高額紙幣は、高額を持ち運ぶことを容易にし、マネーロンダリングに使われやすいため、廃止することでテロや犯罪の資金源を絶つのが狙いです。

古くは1969年に米国で500ドル、1000ドル、5000ドル、100000ドル紙幣の発行が停止、2013年末にはデンマークが1,000クローネ紙幣の発行を停止、2014年、シンガポールでも、当時世界最高額だった10,000シンガポールドル紙幣の発行を取りやめており、世界的な動向となっています。

紙幣に描かれる建造物はフィクション

紙幣は、各国の歴史的人物、場所、動物、植物などが描かれるのが一般ですが、ユーロ紙幣に描かれている建造物はフィクションです。一カ国のみを代表した建造物をデザインとして採用することが、その欧州連合の成り立ち上からできません。

しかし、一方、共通する文化があるという前提のもと、各時代の特徴を象徴した架空の建造物が描かれています。5ユーロ紙幣は古典古代、10ユーロ紙幣はロマネスク、20ユーロ紙幣はゴシック、50ユーロ紙幣はルネサンス、100ユーロ紙幣はバロックとロココ、200ユーロ紙幣はアール・ヌーヴォー、500ユーロ紙幣は近代の様式です。

高額紙幣になるほどサイズが大きくなる

日本の紙幣の場合は、縦のサイズは全紙幣共通で76ミリですが、横のサイズは高額紙幣になるほど大きくなります。ユーロ紙幣は、縦横ともに高額になるほどに大きくなります。最小額の5ユーロ札では、縦62ミリ×横120ミリですが、額が高額になるにつれ、横は5ユーロ紙幣から50ユーロ紙幣まで5ミリづつ大きくなりますが、100ユーロ、200ユーロ、500ユーロは同じ82ミリ、縦は7ミリ、あるいは6ミリずつ大きくなります。このため、視覚に障がいある人が手にとってもわかるようになっています。また、色は寒色と暖色を交互にして、額の混同等を防ぐ工夫もされています。

デザインはとサイズは金種により異なっていますが、すべての紙幣に共通して印刷されているのは、①欧州旗、②5種類の欧州中央銀行の略称(BCE, ECB, EZB, ΕΚΤ, EKP)、③欧州中央銀行総裁の署名、④裏面のヨーロッパの地図、⑤ユーロのラテン文字表記 (EURO) とギリシア文字表記(ΕΥΡΩ)⑥12の星の円環の6つ。

貨幣の片面のデザインは各国異なる

硬貨は片面は共通のデザインが施されていますが、片面は各国異なります。著者の財布をのぞくと、スペインのフアン・カルロス1世、オーストリアのモーツァルト、 ドイツの主権の伝統的なシンボルであるワシが描かれている1ユーロコインが入っていました。

オーストリアの2ユーロコインは、ノーベル平和賞を女性で初めて受賞したベルタ・フォン・ズットナーです。各国のデザインの違いはこのウェブサイト(http://www.ecb.europa.eu/euro/coins/2euro/html/index.en.html)から見れます。

旅行した際に手に入れた貨幣を見ながらお金の巡りを感じますが、よく手にするのはドイツのワシの絵柄が入った硬貨です。

硬貨共通面の地図はユーロ拡大前

硬貨の共通面に描かれているユーロ圏を示す地図は、ユーロの5次拡大前のもの。欧州連合は6次の拡大を経ていますが、その中でも顕著であったのは、2004年の第5次拡大で、10カ国が加盟したときのこと。東欧の国(キプロス、チェコ、エストニア、ハンガリー、ラトビア、リトアニア、マルタ、ポーランド、スロバキア、スロベニア)が一気に加盟した年。


これらの知識、まったく日常の生活には役に立ちませんが、知っていると楽しいものです。日本札においては千円札の桜があるところに「ニホン」という文字が入っているなどの話があります。

また、カンボジアの紙幣 500 リエルの裏側には日本の国旗が描かれている話は有名です。これは日本による無償援助により、3年の歳月を費やして2001年にメコン川にかけられたキズナ橋。

海外で研修や留学などで仲良くなった友人と別れる時に、その国の紙幣をくれることがあります。勿論高額紙幣ではありませんが(笑)交換として日本の紙幣を渡したいところですが、日本の紙幣は1,000円からとなり高額(笑)かつ、近年日本で生活していないため、フィリピンペソを渡してしまう今日この頃です。

クイズの正解
A.橋
欧州の市民同士、そして欧州と世界の地域の人々とのつながりを表しています。
http://www.ecb.europa.eu/euro/banknotes/html/index.en.html

ちなみに橋は、ヨーロッパの時代ごとのデザインを反映しつつも、全てフィクションです。実在するヨーロッパの橋を描こうとしたそうですが、限られた紙幣の数にそれらを各国の建造物を描くのは不平等とのことでした。しかし、このフィクションの橋、オランダ人のアーティスト、ロビン・スタムによって実際に作られてしまいました。当に、冗談で「普段みんなが目にしているものが実在したらおもしろいんじゃない?」ということだったらしいです。スパイケニッセ、ロッテルダムなど7か所にあります。橋の写真はアーティストのウェブサイトで見られます。

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