フィリピンの公共交通機関ー長距離バスの旅(2) 旅の実際

著者は、長距離バスのヘビーユーザーです。旦那の田舎のビコール地方とマニラを多いときで月二回往復していた時期もありました。そのため、コンダクター(車掌さん兼もう一人のドライバーさん)に顔を覚えられ、どこで降りるのかも覚えてくれていました。また、地方への出張、NGOの仕事の関係での現地視察も少人数の場合は車などをレンタルせず、バスを利用していました。

実際の利用に際してその体験と、フィリピンの長距離バスを快適に過ごすコツをまとめました。

長距離バスを実際利用してみて

著者が頻繁に利用し、ひいきにしている、Bicol Isarog Transport System, Inc のバス(以前は、Isalog bus、 Penafrancia bus、RSL Bus Transport等の名前でしられていました)を事例に長距離バスの使い勝手実際の様子について紹介したいと思います。

Bicol Isarog Transport System(ビコール・イサログ・トランスポート・システム)のバスを利用してみて

それなりにゆったりしたシートで、内部も清潔。様々なバスの種類があるのも魅力。中には寝台バスもあります。バス酔いする、そしてバスの座席では寝られない著者には本当にありがたいバスです。

著者のお気に入りはBicol IsalogのLazy boyという名称のバス。一列3席(左1列、右2列)のバスでトイレなしのエアコンバス。お値段は850ペソ(2017年3月時点)。EDSA通りからビコール地方、ナガ行きは最終で夜8時半発。ナガ到着は朝5時から6時の間。トイレ休憩は一度、マニラから3時間のラグーナ州にて30分ほどとるのが一般的です。

バスは新しく、快適でありますがやはりエアコンが効きすぎが難点。エアコンの外気が出る場所は2つ。窓側の上に付いている通気口。それは個人で調整が効くが、もう1つ通路の上に大きな冷気の吹き出し口があり、それはどうにもとめられません。そのため、乗車時には外気がでる場所をふさぎ、バスに空席がある場合は、外気口に遠い席に移動させてもらうこともしばし。

寒さと道のカーブの多さに揺られに揺られて結局うつらうつらとなるものの眠れないことが多いのが実際です。ちなみに他のフィrぴン人の乗客も、同様に寒いという様子。フリースのようなものを着用、フードをかぶりすっかり防寒の構え。
そんなにするぐらいだったら、エアコン止めたらよいのに(笑)実際、著者がバスの運転手や車掌にエアコンの設定温度の調整をお願いするとそれに同意するフィリピン人数人。しかし、彼らは決して自らお願いはしないのはなぜか?気になります。

本を読むにも、パソコンを開くにも揺れが強く、出来ることといったら音楽を聴くことと満天の星空を眺めることでした。夜明けに近い空を見上げると上弦の月がお皿のように見えます。お皿に盛られた満天の星。著者のカメラでは性能的に収められないのですが、その美しさに感動しました。

ビコール方面に強いバスで、従業員のほとんどはビコール人であるため、ビコールの地理につよく、出発前にターミナル以外の場所で下してもらう交渉をすることも可能です。

ゆったりのシートが快適な1列3席の長距離バス。


バスの長旅を快適に過ごすには


エアコンバスに乗ろうとも、長距離バスの旅は疲れるものです。それを少しでも快適に過ごす方法は以下アイテムを準備して臨むことだと思います。

1.ブランケットもしくはジャケット

上記のようにバスの中は猛烈に冷えます。こんなに冷やす意味がわかりません。半袖でそのままバスに乗っていたら30分もすれば猛烈な寒さで頭痛がするほどです。ブランケットやジャケットは旅の荷物になりますが、バスの中で凍えず過ごすための必須アイテムです。

2.アイマスク

乗車するバスによって、トイレ休憩の頻度が変わります。一番頻度が高かったものは2時間ごと。そして、停車ごとに車内の電気を一斉につけます。なかなか寝付けずにようやく眠りについたと思われるときに電気がつくわけで、一部のツワモノを除いて殆どの人が強制的に起こされます。アイマスクをつけることで多少は緩和されると思います。

3.MP3

長距離バスでの日中の移動ではよく映画が上映されていますが、チョイスがいまいちということが多いです。ハリウッドの映画でも何故か、アナコンダ系の映画だったり、やたら激しい銃撃戦があるストーリー性の少ない映画ばかりです。刺激を求めているのでしょうか?人によっては、それを観るのも1つの楽しみだと思いますが、個人的には途中で飽きてしまいます。そのため自ら楽しめるように、MP3や酔わないのであれば本を手本に置いておきます。

4.水やお菓子

2時間おきのトイレ休憩でお菓子の類は購入できますが、休憩所価格で少々割高になっているほか、欲しいものがなかったり。旅の前にスーパーであらかじめ購入するのもいいと思います。
もちろん、ローカルの休憩所の雰囲気を楽しむべく、それらの売店で購入するのもありかも。
トイレ休憩所の売店

5.コイン

トイレ休憩所のトイレは5ペソの使用料がかかります。お釣りをくれるところもありますが、5ペソコインがいくらかあったほうが楽です。

数年前に比べてバスの旅、トイレ休憩の場所1つとっても格段によくなったと思います。数年前に休憩に停車した場所のトイレは暗い上、1つ向こうのドアには豚がぶひぶひと言っている状態で、何とも用を足した気にならない場所でした。こんなトイレ状況で、メンテナンス料を払わないといけない(笑)というのはなんともでした。


旦那の実家に帰るたびに長距離バスには御世話になっていますが、そろそろビコール・マニラ間の鉄道が復興してほしいと思っています。

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