環境ワークショップ(3)ーワークショップのモジュールを考える

2泊3日のワークショップの成果は、今月末に行われるミニ・ユースキャンプのモジュール案のおおよその形ができた他、環境に対する団体としてコミットできることを話し合い、環境の負荷を軽減できるくらしのモデルが見て、体験することが出来たことでした。

モジュール作成の際の重要なポイント

モジュール作りの肝となったのは、人間の位置付け、ルーツの確認。特に私の関わる団体では先住民の参加者が1/3を占めており、来るべきキャンプもそのような構成であります。彼らは都市化や開発により、多くがルーツを失いました。

民族の誇るべき「有形無形の財産」を知ることなく育った彼らは先住民族の出であることでの差別に苦しみ、都市化していく人々との同化をはかろうとします。そうして世代を経ていくごとに彼らの民族性は失われていくということになります。

彼らのアイデンティティ、そしてそれをシェアできるようにワークショップをデザインしました。

ワークショップやトレーニングの類は一度で何かが変わるわけではありませんが、変化を促すプラットフォーム、つまり作物が良く実るように土地を耕すべく、モジュール作成委員会を編成し更なる改良を行います。

団体として何にコミットするのか
私の所属するBinhi ng Kapayapaan Inc(平和の種)は文字の通り、平和団体です。平和のために何をするのかと自問し、これまでにフィリピンの異なる人たち、クリスチャン・ムスリム・先住民をつないできました。

平和団体が何故環境問題を扱い、それにコミットするのか、ロジックが分からないと思われます。

しかし、平和と環境は密接に繋がっています。両コンセプト共に広く、様々な内容を包含しておりますが、我々は平和団体なので、平和という側から環境をアプローチすると、広くは人間と自然、人間と人間の調和をもたらすことを目的とし、もうちょっと範囲を狭めて述べると、環境問題を意識することで限られた資源を巡っての紛争を回避できる(かも)しれないということです。紛争の予防などという言葉は、目に見えず測定が難しいため、無きに等しい概念ですがそういう可能性も含まれます。

また、個人のレベルにおいても自然がもたらす恩恵の1つとして、気持ちが穏やかになったり、リラックス出来たりすることで、イライラが少なくなり対人衝突がすくなくなる(かもしれません)。

ピノイ・アース・ピース・トリーティのコミットメントシートを使い皆でチェックし、その中で日常の中で実効可能で、恐らく他の人にも勧められ、影響を持つであろうものを団体としてのコミットメントとしてまとめました。

その中の1つはプラスティックのショッピングバックを貰わない!というもの。

ああ~あれね。

もう、「私もマイショッピングバックをもっているよ!」なんて声も聞かれましたし、「私の住んでいる市ではビニールは廃止され、有料化されています」という声も。スーパーなどの企業側が痛みを伴わない環境対策なんてあまり意味がないじゃないか!等と聞かれそうですが、著者は大きなことだと思っています。

何せ、パヤタス(マニラ地域のゴミの集積場)はゴミに溢れていますし、更にストリートはビニールゴミが落ちており、更にはそれらが雨季には排水溝に詰まり洪水をおこしたりします!

それが少しでも減ればそれにこしたことはないでしょう?

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