映画祭 EIGASAI- Japanese Film Festival

ここフィリピンでは、日本-フィリピン友好月の一環として毎年この時期に映画祭がJapan Foundation主催で、開催されています。

7月3日のマニラのEDSA シャングリラでの上映を皮切りに、Abreeza Ayala Cinema2、セブではアヤラ系ショッピングモール、ダバオのFDCP Cinemathequeでの8月10日で締めくくられ、その間17作品が上映されます。
eigasai 映画祭チラシ

今日、遺体-明日への10日間をシャングリラで観てきました。映画の舞台は岩手県釜石市。震災後、検視にあたる医師、歯科医、葬儀屋、市役所職員、民生委員にスポットをあてて、当時臨時の遺体安置所となった小学校を舞台とし、それぞれの立場で遺体に向き合っていく様子が描かれています。

度々画面に映し出される遺体、そして涙の対面をする遺族の様子は観客の涙を誘いました。フィリピンの観客がどれだけ日本の弔い方、特にここは土葬が主流であるため、何故遺体をすぐに埋葬できないのか疑問に思っているかもしれませんでしたが、そうした文化的な差を超えて遺族、親しい友を亡くした深い悲しみ、乗り越えることのむずかしさを共感したように思われました。

今年の映画祭の17本のうち2本は震災に関連した作品で、昨年11月8日に中部フィリピンを襲ったヨランダの被害と重ねて映画を観た人も少なくなかったように思います。

映画祭、毎年楽しみにしていますが、今年の大変残念なところは、フィリピン大学での公開はしなくなったことです。理由はわかりませんが、シャングリラでの上映の際は座席の数が限られており、2、3時間前から並ばなければならず、それでも観たい映画が観れる保証がないというものでかつ、ケソン市在住のものからすると遠いと感じます。

映画は午後大体3本上映され、そのスケジュールは1時半、4時半、7時半となっています。チケット制、チケットが配られるのは上映の30分前です。しかし、人が並び始めるのはその2時間前、早い人では3~4時間も待っているようです。ちなみに同じ映画ではなく一日3本、異なる映画を上映します。

私のすぐ後ろに並んでいた“オネエサン”2人組は、昨日も映画鑑賞に来たものの、人が多く結局観たい映画を観れず、次回の上映を待ったといいます。

警備員さん、人が広がって並ばないように整備していますが、そういう重要なことは案内なし、かつどんどん膨らむ列を列に収めるために列をどんどん詰めるように強制しますが、そうなると腰を下ろせず、2~3時間を立ったまま待たないといけません。相変わらずの配慮なし(汗)に仕方ないと思いつつ、人の多さと立ったまま待たねばならず少々疲れてしまいました。

フィリピン大学での上映復活を密かに望んでいます。




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