一片の木片から - The way is the goal! -

話し合い、交渉、時にちょっとした「抗論(汗)」、誤解、和解、理解、異なる者同士が1つの方向に物事を収斂させて行く作業は、何かを彫り出して行く作業に似ていると思う今日この頃です。

日本側の会議、プロジェクトの準備
現在、携わっているお仕事は日本から来られるNGOと現地のNGOとのマッチングとボランティア活動のコーディネーション。

コーディネーションは、関係者の求めるものの調整、全体のプログラムのバランス、必要であればファシリテーターもして、また衣食住に関する手配もすること。いや、なんでもやりますよ(笑)。
現地のNGOと共同しているものの、マルチプレイヤー状態。けど、あくまで私は裏方です。

正直言えば、楽ではないけど、嫌いじゃないです。というか、こういう設定がかなり自分の熱しやすく、さめやすく、しかし没頭したら離れない、そんな性質にあっているのかもしれないと、自らを納得させています。

コーディネーターとして一番”楽な”方法は、1つの団体とコンタクトして、そこでの活動に専念する。で、現地のNGOのプログラムに完全に乗っかること。楽というと支障がありますが、相手も受け入れに慣れており、どこを外国人にはいってもらったらプロジェクト全体として効果的か、あるいは完全に「お客」としてパッケージを「売れる」か心得ている節があります。

マニラペーパーを囲んで、プロジェクトの準備















現地では、既にNGOがソーシャルプリパレーションなる事前のオリエンテーション、準備等がすすみ、進行中のプロジェクトがあることが理想的。

ただ、今回は違います。現地の団体が今後軌道に乗せていきたい既存のプロジェクトを拡充する際に、日本のNGOと部分的に協同したいというもの。パッケージも、フォーマットもないので、かなり細かく話しなわないといけません。

「学び」と「プロジェクト」の二つの軸があるため、フィリピンと日本両サイドがどうしたらよく学べるのか。そして、資金とエネルギーが投下されるプロジェクトの持続性を注視しました。

経験上学びが最大に活かされ、そしてコーディネーションとして一番手堅く、コーディネーションの労力を最小にするのが、初日はマニラで観光(フィリピン社会を実際に見て学ぶ)とオリエンテーション、活動地へ移動して、活動、そしてマニラに戻り全体でのリフレクションと評価、そして今後についての話し合いを関係者を交えて行う、買い物、以上。

なのですが、色んな意味で私個人の経験からくるセオリーと関係者の労働力を無視した(笑)プロジェクトの設定と結果なったわけです。






コーディネーションの面白さ
何が手間がかかった(っている・・・進行形)のかというと、現地側としては、現地NGOと、現地コ
ミュニティとの調整。現地NGOにもアジェンダがあり、そして日本からのNGOにも滞在中に「これだけは」といわれる活動があります。お互い、ぶつからないけど、ちょっとずれていたりするのを、お互いに求めるものを再解釈してつないでいきます。

また、いざ具体的な準備が始まってみると現地のコミュニティとしてはNGO側が思うほど「Ready(準備OK)」な状態ではなかったり、事前調整や準備に思わぬ時間を要することもあります。


外国人が来るのだから何とかしてよ!と言いたくもなるでしょうが、ここは彼らの国。そして、日本からのボランティアや外部からのNGOが去ったら、彼らが責任を持たないといけません。なので、日本側やそこから資金の提供を受けているNGOの都合とはいきません。もし自分が彼らの立場であったら・・・を考えると「押しつけ」に感じてしまうでしょう。

じゃあ、どうするのか。

彼らからの返答を待ちます。時にフォローアップをしながら待ちます。

そうしているうちに日本側もプロジェクトに対しての解釈と性格をより明確にしていきます。今回は「台風被災地での活動」というところから、20周年を迎えたNGOとして、彼らの団体の性格を活かして何が出来るか・・・と、お互いのNGOに対する理解度も抽象的なレベルから段々と具体性を増して行きます。

そうなると打ち合わせのごとに、お互いに「実は○○だった」という発見、そしてそれをよい形で消化していくプロセスが始まります。

マハトマガンジーの「The way is the goal」という言葉を思い出させます。

とはいうものの、最終的にwin-winとなる形、訪れる数か所のコミュニティでの学びを最大限にすべく何ができるのかを考えるわけです。

面倒?けど実は楽しいコーディネーション
両サイドが、ああでもない、こうでもないという・・・面倒くささこの上ない(笑)のですが・・
こうしたユースを主体とするNGOのコーディネーションをしていて嬉しいと感じるのは、現地でアクティブな(ユースの)団体が、彼らの日々の活動の成果を発揮でき、尚且つ今後彼らの活動とこちらの活動の接点を見つけられるようなコーディネーションが出来た時。つまり、掛け算となるコーディネーションができたときでしょうか。

たったひとつの木片から何かを共同で彫りあげていくプロセスに似ているように思います。彫刻家は勿論、出来上がりの彫刻を頭に思い描いているでしょうが、共同での作業となれば話は別でしょう。

2週間後、どういう形で「作品」をお披露目できるのか、舞台の裏側にいる人間としてはどきどきもし、楽しみでもあります。





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