何故フィリピン人は歩かない?!

買い物を終えて家に帰る時、パジャック(自転車にサイドカーのついたのりもの)のドライバーに乗車を促されました。

乗車を拒否して進んでいくと、親切なおじさんが「乗っていくかい?」と田んぼの道の真ん中で声をかけてくれました。

「おじちゃん、ありがとう。けど、家はすぐそばだから」と有難いオファーを断りました。こんな田んぼ道を女子1人が買い物袋を提げて歩いているとは不憫な!と思い声をかけてくれたのだと思います。

ジプ二ーを国道沿いの角で降りて、その角から遅すぎず、早すぎず歩いて10分の距離。日本だったら、普通に歩いている距離。

なぜ、10分の距離を歩かぬのかねのだ!

フィリピン人、本当に驚くほど歩きません。

フィリピンで道を聞くと「あそこは遠いから、歩いていくのは無理」と兎に角トライシクル(バイクにサイドカーが着いたもの)乗車をすすめられます。実際、到着してみると1キロあるいは数百メートルの距離だったりします。

徒歩圏内でしょう。

以前に勤めていたNGOで、ボランティアさんとマーケットに買い物にいった際もものの500メートルをジプ二ーに乗りたがりました。

歩かない理由は何でしょう。外国人はそれをフィリピン人の怠惰と言います。しかし、そうなのでしょうか?勿論、歩くのが億劫な人もいると思いますが、怠惰とはちょと違う気がします。

なぜ、フィリピン人は歩かない/歩きたがらないのか?

理由その1:徒歩が可能な道がない

フィリピン、通常の道で歩道なるものはあまりありません。勿論、都心部には見受けられますが、人がすれ違うのがやっとという細い、何とも(失礼ながら)お粗末な歩道です。しかも時に大きな穴があいていたり。台風で洪水したら、絶対歩きたくないような歩道です。

時に歩道すらない場所もあったりして、もうこれは歩くなと言っているに等しいと私は思います。

理由その2:排気ガス

都心部の排気ガスは、一日歩けば肌と鼻の中が黒くなるレベル。健康にどれだけ悪いのか、今の時点では分からないのですが、息を吸いたくない気持ちになります。

理由その3:照りつける太陽

②にプラスして、環境要因として照りつける太陽があげられると思います。猛烈に暑い。朝の8時ぐらいからじりじり暑くなり、2時ぐらいがピーク。恐ろしいほど暑いです。排気ガスを吸いながらこの日照りは、拷問ですね。

理由その4:歩き慣れない

①~③の故に子ども時代から、特に都心部に生活する人間は、ジプ二ーとトライシクル、パジャックなどの乗り物を利用して育って来ました。その習慣が大人になって変わることなどないでしょう。

理由その5:折角シャワーを浴びたのに!

臭いを気にする国民性。この気候で歩いて汗をかこうものなら・・・終日臭いなく快適に過ごせないという理由もあると思います。
汗、脇の匂いが気になる人こそ汗をかかない手段を選ぶはず・・・スプレーなどで押さえたらいいのにと思われるかもしれませんが、スプレーはそこそこの値段がするし、様々な交通手段でしのげるならそれで・・・と思う気もわかるかも?

理由その6:様々な交通手段

トライシクル

中長距離をカバーする交通手段のみならず、短距離を行く交通手段も様々です。上記のようにトライシクルやパジャックなどは代表的でしょう。

理由その7:靴

履き心地の悪い靴。フィリピンの友人たちの履いている靴は、靴底が浅いペタンコな靴。疲れますね。あるいはビーチサンダル。長距離を歩くに適していません。


先日帰路、多くのパジャック(自転車にサイドカー付きの乗り物)、トライシクル(バイクにサイドカー付きの乗り物)が著者を追い越していきました。乗っている人たち、追い越していく時に著者を見ます。

そんなにじろじろ見ないでくれよ。と言いたいくらいてくてく歩く著者の姿をガン見。田舎町の外国人ということで、タダでさえ目立っており、いつも失礼なぐらいじろじろ見られるのに、みんな見過ぎだよと言いたい。けど、歩かない現地人からすると奇異なのでしょう。

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