台風ハグピート(ルビー)支援物資の配給

フィリピンで一番若い知事がわが、とっても小さなバランガイにやってきました。

フィリピン田舎町の洪水
フィリピン田舎町の洪水
お昼近く、家の前を見慣れぬ四輪駆動の車が通り、そしてバン、ジプ二ーが続いて、コミュニティの奥へと入っていきます。こういう車には決まって政治家が乗っているもの!

案の定近隣の人が、「知事がやってきた―」とバウチャー(配給の引換券)を片手に広場に向かっています。

膝ほどの水の中を歩くのは躊躇われつつも、フィリピン一若い知事を見たいという好奇心が勝り、広場に向かう一向に加わります。旦那はミーハーな著者に隣で呆れていましたが、若くてハンサムな知事が何を話すのか、気になります。

広場に到着すると既に知事のお話が始まっている・・・と思いきや、知事のお父さんがひたすらジョークを飛ばし、アゲ調子で話していました。私は知事の話を聞きたくて洪水の中を歩いてきたのに!結局、知事が話している様子を見ることが出来ませんでした。滞在時間は恐らく美女軍団によるダンス、知事?と知事のお父さんのお話、そして配付時間も入れて20分弱ぐらいでしょうか。

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折角歩いて行ったのに!肝心の知事はお父さんの隣で笑顔を振りまいているだけです。むむむ。


このひたすらしゃべっていたお父さんはここ南カマリネス州で9年間知事を務めたあと(連投で最長の期間が9年)国会議員に立候補しますが、破れてしまいます。一方知事選は、現知事の祖父と24歳の孫で争われ、孫が勝利しました。

知事のポストを1つの家族が代わる代わる務めるというのはここでも代わりないようです。

現在、知事のお父さんは役職についていないので次回選挙戦のための準備として、この機を逃さず支援物資配布「巡業」に出たというのが私の印象です。だって、支援物資の配布にお父さんの存在は必要ないでしょう?

お米を手に嬉しそうな近隣住人
さて配付された支援物資は何かというと、お米3キロ。住民登録がされており、チケットを持っている人に配付されます。

配付物資に政治家の名前が書かれていないのが幸いですが、(恐らく)政府(州政府)の緊急時の資金を使いながらも何とも自分たちが用意したように映るこの演出にはなんともフィリピンの政治の一面を見た気がします。

さて、若くてハンサムな知事は現在若い女優の気を惹こうとしているという噂があります。

若くてハンサムな知事に手を伸ばすこどもたち
政治家と女優?はて、どんな組み合わせなんじゃと思うかもしれませんが、政治家が名前を覚えてもらう1つの手段として使っているようです。日本ではあまり常套手段ではありませんが、ここフィリピンで有名なカップルはマルコス元大統領とイメルダ夫人でしょう。イメルダ夫人は女優ではありませんが、ミスコンで賞を受賞したことがあります。

3キロのお米の配付、勿論貧しい家庭には有難い物資ですが、そのお金で道路の状況改善をしてほしいものです。せめてコミュニティのメインの道が洪水フリーとなるように、州で道路メンテナンスのお金の一部を持ってくれるとか。コミュニティの道はバランガイの責任ですが、貧しいバランガイが修繕のためのお金を捻出するのは難しいのが現実の問題。また、この洪水でこの地方からマニラに向かう道の一部が寸断されています。国道ですが、知事が陳情できるはずです。こういう基本的なことをせずお米を配り歩いている場合なのかい?というのが感想です。

「OJT知事」と外国人の私なんぞに陰口を叩かれぬよう、がんばってほしいのと同時に一般市民こういう政治家先生の配付する物資を頂きつつも(笑)、言うべきことは言うべきでしょう?

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