ジェシー・ロブレド内務自治長官を偲んで―ナガ市のごみ問題を考える

今日は、ジェシー・ロブレド内務自治長官の三周忌。

ジェシー・ロブレド内務自治長官って誰?と思われる方も多いと思いますが、ビコールの中心都市ナガ市の経済を立て直し、ガラス張りの政治を実践したビコール地方が誇る、政治家。ナガ市はクリーンな市政をする都市として有名となりました。アキノ政権下で自治大臣となり、手腕をふるっていましたが、2012年8月18日に、飛行機の墜落事故で亡くなりました。

今でも市内には彼を思いだすアイテムが所々にあります。その1つがサンダルのステッカー。ジプ二ーやトライシクルにもあるサンダルはロブレドのトレードマーク。市民の政治家として、サンダルでコミュニティを訪問していました。もうひとつのアイテムは自転車。ロブレドを描くイラストにはサンダルあるいは自転車が描かれています。

さて、今日はそのロブレドを偲んでのウォーキングイベント「Lakaw Salog - Marhay sa Puso, Marhay sa Tuhod」に参加してきました。

ナガ市の川の再生、環境問題に関心もち、活動する市民団体、学者、政治家?等セクター横断的な人々の集まりによって今回のイベントが企画・実行されました。

ナガ市の旧中心地から川沿い約2.7~3キロほどの道のりを
目的地のロブレドのお墓があるeternal gardenまで歩きます。

早朝、5時の集合に合わせ、4時起き。眠い目をこすりながら自転車で集合場所に。流石フィリピンタイム。時間どおりの出発となりませんでしたが、それでも5時40分にはゆっくりと歩みを始めました。

川沿いに歩みを進めて行くのですが、建物に行く手をはばまれます。川から15メートルは建物をたてるのを禁じているのですが、そんなの知ったこっちゃない。。。という様子。LGU(地元の行政)もよく許可したという建物を多く目撃しました。

川からの悪臭に苦しみながら前進。家庭や商業施設からの排水が直接川に流れ込んでおり、5年以内に生物の住めない川となるという研究報告があります。
ウォーキングに参加した大学の同僚が、日本のテクノロジーを用いて川をきれいにしようと試みているが、今のところあまり効果が望めないようす。

他の参加者曰く、川沿いに住む住人が、ゴミを川に投げ込んでいるのを目撃し、写真に収めたとか。川沿いの家庭、ゴミを川に捨てるのが日課になっているのではないでしょうか。

とにかくゴミも多く、お世辞にもきれいと言えない川で子どもたちが泳いでいるのを目撃するのですが、そんな危険な川で泳いだら病気になってしまう・・・そんな声はとどかぬようです。

先日、地元の政治家先生とお話しする機会があったのですが、ゴミ問題、河川の環境にどこも頭を悩ましているようです。といっても私にすると、お金を出すべきところにお金を出していない!ということなのだと思いますので、そのあたりを遠まわしに地元の政治家先生にツッコミを入れました。




目下何をすべきか。
①システムを整える
― リサイクルの徹底
― 回収
― 最低、商業施設(レストラン、ホテル)からの排水に関しては浄水施設を持たない施設の運営を許可しない。(川に関して)
②一般市民の教育
― ゴミを減らす
― ゴミの分別
③テクノロジー
― 廉価な浄水システムを提案 (アパート、コンドなどに設置できるように)

上記のポイント当たり前のことばかりです。しかし、私の住む場所では、ゴミの回収すらありません。ですので、市民が庭先で何でも燃やしてしまうか、人気のないところに投棄するのです。ハイウェイ沿いに多く紙おむつなどが捨ててあります。川にもお菓子のゴミなど沢山すててあります。

②と①の一部を提案していくことが大学人の務めだと思っており、これからも地元政治家先生に遠まわしにこのあたりの問題をつっついていきたいところです。
ロブレド氏のお墓

ウォーキングは最終的には、参加者は約300人に達しました。

ロブレドの墓前は式典の準備万端です。ミサのあとは、次期大統領候補のマ-ロハス氏による演説があるようです。(のちのち知りましたが、大統領も来られていました)

そのため、セキュリティーがあり、ボールペンも持ち込んではいけないと言われるほど(汗)
ペットボトルなども入り口で回収・・・

政治家先生の演説はテレビのニュースで視聴可能なため、ウォーキングを終え、墓前に挨拶を済ませ帰宅しました。


朝早く、風邪も引いていたため、なんともしんどかったのですが、ゆっくり歩きながら市内の様子を見て歩けたことは大きな収穫でした。









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