フィリピンの大学での日々―教員の任務

6月から某イエズス会系の学校で務めはじめ3カ月。ノンストップなこの3カ月に少々疲れぐったりですが、何とか生きている(汗)とおもう日々です。試験後、少々一息したら、インフルエンザにかかってしまったようです。いやはや。

地方のフィリピンの大学教員の仕事について書きたいと思います。

教員に課せられた任務

1) 授業に関すること
勿論、教壇に立ち授業をすること。学生に学んでもらうことが主たる業務です。フルタイムとしての時間数は最低週18時間。私は21時間なので、オーバータイム。
週21時間の授業に7時間半学生からのコンサルを受ける時間を持つことになっています。

ちなみに授業は日本の大学と異なり、生徒にプロジェクトなる課題を課し、教員がマメにチェックするこということになっています。成果物は重要。

授業は、教員にある種の裁量を認めるもののフィリピン政府の高等教育委員会(CHED)が定めた教育ガイドラインに依らねばならず、まったく自由ではありません。

日本の大学と比べると何とも高校のような感じがします。レベルが低いというわけではありません、しかしここフィリピンでは大学入学年齢が16歳なので、アプローチについては平易でなければなりません。*最初結構とばしすぎてしまいました(汗)

シラバス作成。シラバスもアウトラインではなく、ものすごく細かい項目に分かれており、それを作るだけで数時間は要するという代物です。

また、試験は一学期中に4回。つまり一学期に一回は試験があるという計算です。この採点が大変。特に私の教科の殆どはエッセーです。時に生徒の字が読めない(汗)

2) 新人教員のトレーニング
有難いことに、新人教育のトレーニングがかなり充実しています。トレーニングはいろいろ、クラスをどう運営するか、学生の心理状況は、試験問題の作り方等々・・・です。
これまでに3つほど出席しました。特にクラス運営については、学ぶところが大きかったです。これは別にまたブログでシェアしたいと思います。

参加は義務ではありませんが、でることで、今後大学で契約→正規となる際に有利になります。
メリットあり、役立ちますが、やはり時間を要するので、試験問題や課題の採点に追われている時にはきつかったりします。

3) その他
その他業務が結構多かったりします。

まずは、学校行事への参加。ボランティア活動(年二回)、学内勉強会の開催(私は一度しかスピーカーになったことはありませんが、旦那は既に数回やっており、そのたびに準備に追われています。)、学内運動会のコーチ、その他他学科の学生にインタビューされたり(彼らの課題の一環)、教員のパフォーマンス評価等。

ちなみにパフォーマンスの評価は、学生・教員・学部の長によってなされますが、われわれ教員は他の教員のパフォーマンス評価を学生から得るための手伝いをすることになっています。個人的には、大学にそういう部署があるのだから、そうしたら場所に依頼して、教員は教えることに専念すべきだと思いますが、どういうわけかそうなっています。


とにかく、新しいことが多すぎてまだ3カ月しか経っていないとは感じられない忙しさです。ああ、自分の専門分野の書をじっくり読みたい・・・


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