大人の色香なし!―今にはじまったことじゃないけどね

かわいい。

という言葉は不思議だ。その一言がかなりの場面に適応可能であるからだと思います。辞書での意味はいくつかありますが、かわいそうという意味をのぞいては、何か小さいもの、幼いものに対して感じる、愛らしさや大切に思う気持ちを表現しています。

日常的には、友人の赤ちゃんに「かわいい」。友人の新調した服に「かわいい」。ちょっとしたしぐさに「かわいい」。友人のパッケージ(容姿、服装、そのたもろもろ)を「かわいい」と形容し・・・かわいいの一言で済ませる言葉の貧困という問題はさておき、とにかく「かわいい」が席巻する文化であり、社会であることを感じます。(ただし、女子の容姿のかわいさと男子のいうものは違いがあるようですが。)

今朝、書き物をする調べ物の最中に飛び込んできたのが、早見優、森口博子、松本明子、50歳になる(元)アイドル+歌手+タレントの御三方のセーラー服すがた。“かわいい”の絶賛、あるいは違和感なしというコメントもあったとか。私もあ、「かわいい」と思いました。(あと、昔のドリフでの学校コントを思い出しました!)とくに早見優さん、かわいい。けど、50歳に対してかわいいというのは、よいものか?と少々首をひねりました。

首をひねった理由はここオランダに来て、3か月のうちに体験したことがきっかけなのだと思います。アジア人であることで?年齢不詳な私は、ここオランダでは「お譲ちゃん」という言葉に該当するMeisje(メイシェ:10代の女の子を呼ぶときに使う) と、呼ばれます。

「お譲ちゃん!!!!!!」



はじめは私を呼んでいるとは思わず、聞き流していましたが・・・市場でお釣りをくれるとき、お店のおじちゃんが、「はい、お譲ちゃん、お釣り」とわたしてくれたり、自転車に乗っているときに飛び出してきたおばちゃんが、「ああ、お譲ちゃんごめんよ」って言ってきたり・・・市場で10代後半の少年にナンパされたり(汗)(→もしかして、年上好き?なだけだったのかも。)

なんなんだーーーーーーーー!!!!

自宅に帰って、しばらくぶりに(汗)鏡を見て、どう見ても「30代だろ」「何がお嬢さんじゃ!コノヤロォー」って突っ込んでしまいました。一瞬、自分が若く見えるのかと思って、期待しちゃったじゃないか!

あらためて、ヨーロッパの人たちにとってアジア人って年齢不詳なのだと思いつつ、そして30代である種実年齢よりかなり若く扱われることにとてつもない違和感を感じました。だって、お嬢さんって・・
それ以降、周りをくるくると見回し、もしかしてこの子ども体型がいけないのか、髪型なのか・・・服装もやばいだろう・・・などと(わずかながら)気にし始めました。旦那に「豊胸手術でもしてみようかなぁ」と冗談で言ってみましたが、さすがフィリピン人、即効冗談で返されました(返された冗談はとてもここでは書けませんが・・・)

けど、ヨーロッパの学生、本当に日本のかわいい女子大学生と比較すると、服装も落ち着いており、若干実年齢よりも大人びて見えます。ちなみに、私も同じような服装をしてみますが、そうなりません(汗)

この違和感をアイドルのセーラー服写真にあてはめるというのはなんとも論理の飛躍ですが、「かわいい」50歳という大人の女性の色香をそぎ取ってしまうように感じたのでしょう。

ヨーロッパ人に対しては、大人の色香ゼロな私(そして同時に、日本人同胞にも通用しない・・・汗)。まぁ、いいんですけどね。決して器量はよい方ではなく、確実に増えるしわその他もろもろ・・・元アイドル達のようなかわいさを目指せない私(笑)は、どう年を重ねていきたいのかと、ふと思う今日この頃。

よい感じで年を重ねていくべく、今更ながら何か手を打とうと(今日の時点では心から)思いました。


スポンサーリンク

スポンサーリンク

0 件のコメント :

コメントを投稿

Subscribe