フィリピンの観光が振るわないのはメディアのせい?(2) 何で比観光振るわず?


なぜフィリピンの観光が振るわない?

テオさんメディアを批判、的を得ていますか?今ひとたび、なぜフィリピンの観光業がタイのようにはいかないのかを考えてみたいと思います。

地理的要件頻繁に比較されるタイは、インドシナ半島の中央部に位置し、近隣のカンボジア、近年人気がじわじわ出てきたラオス、開放によって訪問しやすくなったミャンマー、そしてカンボジアとも近い!一方、フィリピンを訪問する場合は、本当に「フィリピン」が最終目的地とならないといけません。そして、他の東南アジアの国を訪問する場合は、また数時間飛行機で移動しないといけません。

google mapで改めて確認、フィリピンの位置。
フィリピンを一カ月あるいは数週間旅行してもあまりある国としないと、外国人旅行客、特に欧米からの旅行者にアピールすることはできないでしょう。


空港からの移動手段がわかりずらい
観光立国として振るっている国の特徴の一つに国際空港から出ている電車があることが挙げられます。タイ、シンガポール、マレーシアなどは奇麗な鉄道が通っており、それらの国に初めて訪れた人も安心です。

フィリピンのぼったくりされる可能性が極めて高い流しのタクシーか、ローカルや慣れた人しか乗り方の分からない空港からのバス、高い空港タクシーしか選択肢のないフィリピンとは大きく異なります。

ブログ「フィリピンの滞在を楽しむには(2) :マニラでタクシーを上手に使うフィリピン, 滞在のコツ

ようやくターミナル3に最寄りの電車の駅まで行くシャトルバスが出ました。一人20ペソと現地価格かつ従業員は親切です。しかし、到着後はまたぼったくりタクシーとの戦いです。シャトルバスの到着地点であるタフト駅周辺のタクシーは、メーターを使ってくれないことがほとんどです。

NAIA3のシャトルバス乗り場のお兄さん方
ブログを書いていると言ったらノリノリで撮影に応じてくれました♪

地方都市への移動は飛行機あるいはバスとなりますが、飛行機の多くは満席。特にピーク時は、ローカルですら便がとれません。バスの旅もよいのですが、ターミナルの場所が分かりづらい。

観光資源を戦略的に活用しきれていない
フィリピンは決して観光資源が乏しいわけではありませんが、うまくアピールもできていません。ややもすると、玄人向きになってしまいます。

なので、日本企業のPrimerさんのような雑誌の旅行特集が大変便利なのですが、政府としてやれるべきことをしていないように思います。それは、点である各地域の観光地をつなぐこと。

観光省の怠慢?
比較的成功したと思われるIt's More Fun of Philippineのキャッチフレーズから今年度中旬ごろ新しいキャッチフレーズの元、新しいキャンペーンが展開されるとのことですが、その間の政府のウェブサイト、全く何も動いていない様子。

試しに同ウェブサイトのPhilippine Interactive Mapなるものを開いてみたが、情報が中途半端すぎて使えません。これだったら、このページ作らないあるいはローカルにリンクさせるなどしたらいいのに・・・って思ってしまいます。

フィリピン観光省ウェブサイトより

一方、日本のフィリピン観光省は「http://www.premium-philippines.com」は情報の発信を特に女子をターゲットとして努力している様子が伺えます。
日本からは長年、中高年の男性がフィリピーナを追いかけてフィリピンに行くというイメージがあり少々敬遠されていたイメージがあります。また観光というよりはNGOなどのスタディツアーなどで行くケースが多かったため、フィリピンの美しい自然にフォーカスし、若い女子を狙うというのは関係者として嬉しいところ。


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