フィリピン独立記念日ー国外のフィリピン人コミュニティの祝う記念日

6月12日はフィリピンの119回目の独立記念日でした。1898年6月12日はフィリピンが長き300年以上にも渡るスペインの植民地統治から独立を宣言した日です。

1961年に大統領となった、ディオスダド・マカパガル大統領(1961-1965年)*が就任の翌年1962年に独立記念日をアメリカと同じ7月4日から6月12日に変更し、それ以降は6月12日を国民の祝日と定めています。

*大統領グロリア・マカパガル・アロヨ大統領(2001-2010年)の父。

フィリピン国内の式典

毎年、独立記念日はいろんなイベントや政府の式典が目白押しです。政府が行う代表的な式典は、6月12日に国民の英雄ホセ・リサ―ルの銅像があるルネタ公園で行われる国旗掲揚式典。それに続くのがマラカニアン宮殿での式典です。しかし、今年は大統領就任後初となる式典に大統領は参加しませんでした。各省の長は、各地方で行われる記念式典に参加するほか、文化イベントなどもSM North EDSA(ショッピングモール)で開催されました。

休日となるフィリピンでは、それらの政府の式典をテレビのニュースで見ながら、ローカルのイベントに参加したり、ゆったりと家でくつろぎます。

フィリピン国外の式典、集まり

ここオランダでもフィリピン独立記念日のための集まりがあります。まず、一般市民による祭りがアムステルダム近郊で行われます。これがオランダのフィリピン人コミュニティの中の集まりでは最大規模のものです。

故郷フィリピンから遠く離れたオランダのこの地で、フィリピン人としてのアイデンティティを刺激するこの一日、家でゆったりするよりはピクニックやフィリピン人の集まりに出かけます。

ブログ「フィリピン独立記念日ーオランダで独立記念日を祝う

フィリピン独立記念日ピクニック
屋台でにぎわうフィリピン独立記念日ピクニック会場(オランダ)



独立記念日イベントはオランダの6月中旬という比較的暖かく天候もよい時期と重なるため、独立記念日ピクニックとして野外で行われています。野外ピクニックには、オランダ各地からフィリピン人が集まり、交流し、ステージではイベントも行われ、屋台も出て、フィリピンからの物資の調達の場となり、またバリックバヤンボックス(フィリピン国外からフィリピンに向けての荷物の発送を請け負うサービス)の営業なども行われており、突如できたフィリピン人街のような賑わいを見せております。

119回目のフィリピン独立記念日を祝うレセプションが行われたss Rotterdam


また、フィリピン大使館も外交の一環として独立記念日を祝う集まりを行います。今年は、ロッテルダムのss Rotterdamという船の中のホテルで行われました。大使館関係者を含めて100名ほどの外交官、フィリピン関係のビジネスのオーナーなどが集まりました。

フィリピン独立記念日式典
フィリピン独立記念日式典で挨拶する在オランダフィリピン大使Jaime Victor B Ledda閣下



会場では、フィリピンの民族衣装に身を包んだ、大使夫妻が迎えて下さり恐縮しました。そして、もちろん記念写真もパチリ。このような機会がないと民族衣装を着る機会がないため著者夫婦もフィリピン民族衣装で式典に出席しました。会場ではフィリピンから取りよせたであろうフィリピン産の酒もふるまわれ、2時間の集まりはあっという間でした。

会場が少々遠く不便でしたが、フィリピン政府のスタッフ、国際機関に勤めるフィリピン人、またフィリピン人社会の関係者にも会え、また違う側面をみました。

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