[ハーグ観光] 科学、持続可能性を考える博物館ムセオン(Museon) (1)

ハーグの博物館Museonは、親子で楽しめる体験型の博物館です。そして、科学的視点から、私たちの生活、そしてそれを取り巻く問題についても考えさせてくれる展示物が満載です。

オランダ、ハーグの博物館Museonの内部
近未来的なMuseonの内部


展示物と手に触れる活動で理解するSDGs(持続可能な開発目標)

持続可能な開発目標17のゴール
SDGs持続可能な開発目標
国際連合広報センター
http://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda

SDGsをテーマとした展示物は、科学と人の生活、公益を強く結びつけている、博物館を貫くテーマです。
SDGsと言うとつい先日、日本の外務省がピコ太郎さんを起用した広報戦略を打ち出したばかり。ピコ太郎さん自体が持続可能であるのかわからないのですが、持続可能をPRするミスマッチに少々苦笑した著者でしたが、深い理解は必要なようです。

SDGsとは、開発アジェンダの節目の年2015年に9月25日から27日、ニューヨーク国連本部で開催された「国連持続可能な開発サミット」で採択された「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」をさしています。17の目標と169のターゲットがあります。

Museonでは”ONE PLANET(一つの惑星)”をテーマとして、17の目標をテーマにしたテーブル17つ設け、博物館を訪れた人たち、特に親子が手に触れて楽しみながら学ぶ展示を作りました。

ハーグ、博物館museon の恒久展示物
「17の目標、パートナーシップで目標を達成しよう」のテーブル

個々のテーブルの展示方法はそれぞれですが、基本的には短い説明文、小さいスクリーンを触れると、概要となるデータが表示され、3分ほどの短いビデオが流れ、各テーマの理解の端緒となるよう構成されています。。

印象に残ったビデオは、町でたむろする若者に対する反応を調べたもの。若者は、白人系と黒人系に分かれ、それぞれが何をする当てもなく居るのですが、巡回するお巡りさんの職務質問を受けるのは、黒人系のグループ。白人のグループの人たちは注意すら受けないというもの。もちろん、全ての場合、このようなことにはなりませんが、特定の人種に対する社会的なイメージを反映しているようです。


紛争鉱物の説明 3TG
テーマごとのテーブルに設定されたスクリーン
携帯電話の原料となっているコンフリクト・ミネラル(紛争鉱物:武装勢力が資金源としている鉱物資源)の説明、3TGと呼ばれている。スズ(Tin)、タンタル(Tantalum)、タングステン(Tungsten)、金(Gold)の頭文字をとったもの。

テーマごとのテーブルには他に訪問者を楽しませる様々な仕組みがあります。テレビゲーム、ビデオ、スクリーンにタッチする等アクションを通じて、学びます。例えば、展示物の一つ、「テーマ6. 安全な水とトイレを世界中に」このテーブルでは、ゲーム感覚で安全な水とならない要素を理解します。1分以内にモグラたたきの要領で、テーブルにせり上がってくる、安全な飲み水とならない要素ー「塩分」「化学物質」「砂」等ーを叩きます。

博物館の訪問者は、それらの不純物が人間の生産活動、生活によって流れ出し、水を汚染、世界では9億人もの人が安全な水にアクセスできずにいることを学びます。

ハーグ、博物館Museonの恒久展示
展示物の一つ、テーマ6. 安全な水とトイレを世界中に
また、「目標2:飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する」のテーブルでは、「人間の貴重なタンパク源」が展示されていました。

鍋のふたを開けたら・・・「蛇」「ネズミ」などの剥製が入っており、著者を含め、鍋蓋をあけた人たちは驚いています。著者は一歩引いてしまいました。

タンパク質!!
鍋の中に蛇
蛇が鍋に・・・オーストラリアのアボリジニ―の友人曰く、蛇の味は鶏肉みたいとのこと









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