ほぼ手作業って大変!お米を食べれるようになるまでーフィリピンの精米のプロセス

旦那の兄弟が小さな田んぼを持っているがそこで採れたお米、正確には精米前の籾がついた状態の籾米が10袋ほど50キロの飼料が入るサックに入れてうずたかく積まれています。

収穫、天日干し、精米所に行き、精米をしましたが、それがまた一苦労。精米を食べれるようになるまでーフィリピンの精米のプロセスはいかに?
籾米

収穫


まず、収穫。フィリピンの田舎の収穫はまさに人海戦術。人をやとって、鎌を用いて稲を刈り取ります。

刈り取った稲は田んぼに積まれていきます。かなりかさばります。これでは、持っていけないのでそれらは機械にかけて籾とその他に分けられます。

ちなみに、作業する人たちは30度を越す炎天下で作業をしていますが、帽子をかぶり、長袖長ズボンで肌が露出しないようにします。直射日光を避けるためであり、刈り取られた稲を素手で触るとかなり痒くなるため、それを防ぐためでもあります。

ブログ「マニュアルなフィリピンの田植え、収穫

天日干し

籾米(もみごめ)は水分が多いため保存性を高めるために天日で1日~2日干します。
フィリピンの地方を旅行すると見かける光景かと思います。道の半分を使い、籾米を広げ日中一杯を使い干します。公道に干されることがほとんどであるため、まずは道を掃き掃除し、ゴミを払った後、広げます。

場所によっては協同組合所有の広場があり、協同組合加盟者が利用ができるようになっていますが、そうした環境が整っている場所ばかりではありません。そのため、どうしてもやはり公道の天日干しとなってしまいます。
道一杯に広げられた籾米
天日干しにするため、道一杯に広げられた籾米。
車、バイクはこの上を走っていきます。
広げた後は、何度か犂で混ぜて、まんべんなく太陽の光が当たるようにします。そんな作業を数回炎天下の中数回おこない日暮れ前にそれらは袋に戻されます。

時に米を撹拌します

精米

そんなことを続けて2日、あるいは3日、よく天日干しにされた籾米を精米所に持っていきます。精米所は徒歩2~3分圏内。しかし、何十キロもある袋を担いで持っていくわけにもいかず、パジャック(自転車にサイドカーがついた乗り物、他の地域ではトライシクルTricycleと呼ばれています)を手配し移動。
精米所で精米機械のオペレータを待つ

精米所には大きな中国製の機器が置かれていました。精米所に到着した時には、オペレーターはは自宅に戻って不在でした。

午後に行ったので、おそらくお昼寝とおやつ休憩だったのでしょう。待つこと20分、自転車でふらりと戻ってきた従業員は一言も発することなく、機械を作動させます。
精米所の機械
先ほど穴に置いたお米はみるみる吸い込まれていき、精米されていきます。バラックの室内にこだまする機械音と精米のプロセスで粉となったお米が室内を漂うためかくしゃみをひき起こします。

10分ほどで白いお米が出てきました。2袋あった飼料袋は精米すると1袋、50キロの重さとなりました。精米する費用は50キロで125ペソでした。

お米50キロは価値にして2,000ペソ(4,000円)相当(お米の価格は40~50ペソ/1キロ:80~100円/1キロ)もうひと袋の半分は籾殻。籾殻は豚の飼料になるそうです。そのため重いのですが、ひきとります。

プロセス中近所の人がふらりと精米所に入ってきては、精米された米を手ですくい、その質を眺めて帰っていくという不思議な行動も見られました。気になるんですかね(汗)

これで今晩から採れたてのお米が食べられます。

精米するだけでこの手間。。。お米を作ったお百姓さんに感謝です。

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