フィリピン航空を利用する!

フィリピン航空(Philippine Airlines)、通称PAL(パル)は、フィリピンのフラッグ・キャリア、国を代表する航空会社。日本でいうところの日本航空です。いまでこそ、セブパシフィックやジェットスター等LCCが加わり、日本・フィリピン間の旅行のオプションが増えましたが、フィリピン航空はそれ以前から就航しており、東京地域では羽田の発着があるところが著者的には大変ありがたいと思っています。

フィリピン航空は、流石に国を代表する航空会社故、OFWの人たちに親しまれてきました。今でこそ航空チケットが安価に手に入るようになり、フィリピン・日本間の旅はフィリピン航空でなくても様々なオプションがありますが、フラッグキャリアとしてブランド力を高めて、これからもがんばってほしいなぁと思っています。

以下フィリピン航空利用の体験をまとめました。

フィリピン航空機
フィリピン航空機

PAL

PALは現在56の地域に便があり、81機を有するフィリピンのフラッグ・キャリア。戦前に創設され、現在の社長は中華系フィリピン人ルシオ・タン(Lucio C. Tan)氏。

PALのメリット

国内線との接続
ニノイアキノ国際空港ターミナル2はまたの名をセンティニアルと言い、フィリピン航空の専用のターミナルです。そのために、フィリピン航空で国内での乗り継ぎがある場合は便利です。
フィリピンの国内線は、フィリピン航空とその子会社であるPALエクスプレスが、ラワグ、セブ、バコロド、イロイロ、タグビララン、ボラカイ(カティクラン)、ダバオ、ジェネラルサントスの便が就航しています。フィリピン航空の国内線でも他のターミナル利用というケースもありますので注意が必要です。

フィリピンではターミナル間の交通の便がよくないため、他のターミナルでの乗り継ぎがある場合は、最低3時間の余裕は欲しい所。しかし、フィリピン航空でターミナル2の発着の場合は移動が便利です。

関連ブログ「もっと詳しく!フィリピンニノイアキノ国際空港(NAIA)ターミナル2の様子



日本・フィリピン間の便数が多い
日本・フィリピン間では、成田、羽田、関西、名古屋、福岡とあり、羽田ーマニラ間で一日3本(1:15、9:45、15:05)、成田ーマニラ間も一日3本(9:30、13:30前後*、17:20)セブ・パシフィックよりも便数が多い(一日2本)。
特に、羽田の午後の便があるのがありがたい。

空港がコンパクト
空港は非常にコンパクト。著者は大きな空港の人が絶えず行きかう様子が好きなのですが
、大きな空港はごちゃごちゃしていてわかりづらいという人には良いでしょう。
コンパクトなので、出発ゲートにすぐにたどり着けます。

その他
中東、北米の便が多い!ことは、両国にOFW(海外の労働者)が多いフィリピンにとっては意義深いこと。日本人の旅行者にはあまり関係がないことかとは思います・・・があえて言うと、海外に数年生活したフィリピン人が帰国する時に、フィリピン航空を利用することで”フィリピン”を感じられるというのは気持ち的には落ち着くと言う話も・・・。

割引セール
時々、お得な航空券を販売しています。一例として2017年10月31日まで(オワッテしまいましたが・・・)国際線を予約すると同一クラスの国内線の航空券が無料になるというキャンペーンをしていました。格安航空券LCCなどの1ペソ航空券などのセールには負けますが!それでもたびたびの割引セールは見逃せません。特にピークではない時期(クリスマス、フィリピンの夏3月~5月を除いた時期)のセールスは要チェック。

PALのデメリット

交通の便の悪さ
これは全ての空港に共通しておりますが、フィリピン航空発着のターミナル2はターミナル3のような空港バスがありません。そして、悪質なタクシー業者の噂をよく耳にするのもこのターミナル2。PALの威信にかけて、是非一掃していただきたい。

空港が狭すぎ+エンターテイメント的要素なし=退屈
PALのメイン空港であるニノイアキノ国際空港ターミナル2は、コンパクトであるという半面、空港での待ち時間が長い場合はかなり退屈をすることになります。国際線から国内線の乗り継ぎがあり、待ち時間が長い場合はかなり退屈であることが予想されます。

PAL機内エンターテイメントの乏しさ
利用機にもよりますが、マニラ・羽田で利用した飛行機(2016年5月)にはエンターテイメントはありませんでした。幸い、本を読み、隣の乗客と仲良くなって話していたため全く退屈はしませんでしたが、4時間の飛行時間、何らかのエンターテイメントがあると嬉しいと思いました。

PALのマイレージ
独自のマブ―ハイ・マイルというマイレージがあります。ANA、エティハド航空の2社のみが提携です。マブ―ハイ・マイルの良さは、マイルの有効期限はフィリピン航空利用時に延長可能となること(提携しているANA国内線乗車でもマイル有効期限延長可能)、片道の特典航空券マイル数は往復の半分。その2社とフィリピン航空のヘビーユーザーにとっては良いカードだとおもいますが、それらをあまり利用しない人たちにとっては魅力が半減してしまいます。

その他
機内食は・・・普通です。本当に、”機内食”。なので大きな期待は禁物。これまでのパターンでは、チキンかビーフのおかずが選べ、大体はインゲン豆系の緑のものと、人参を煮たものが添えられているというパターン。ただ、時々デザートでアイスクリームが出されたりするのが嬉しかったです(笑)。
客室乗務員は、フレンドリーで親しみやすいのが邦人には良いかと思います。

まとめ

2010年欧州委員会は、安全基準などの問題で比航空各社の航空機乗り入れ禁止とされていましたが、のち2013年に欧州への乗り入れ禁止を解除!とはいうものの欧州地域ではロンドンのみなので、大きな影響はなかったというのが実情のようですが・・・。著者の住むオランダのスキポールに乗り入れていないというのは残念です。
一時期はストライキなどで、欠航などもあり当時、友人たちは、「予定通りに帰国したいのならばフィリピン航空はやめたほうがいい」などとしきりに言っていましたが、今は大丈夫なようです。

フィリピン航空は北米の便がありますがロスサンジェルス以東へのビジネスの拡大が難しいため、2016年のニュースでは今PALはDeltaとコードシェアを視野に入れているとのこと。そうなると、よりPALを利用したくなるのではないでしょうか。

ちなみに著者の大学教員時代、著者のクラスを受講した学生が客室乗務員として働いています。良く勉強する優秀な学生で、あこがれの企業「フィリピン航空」で働くことができたことを大変喜んでいたことが思い出されます。

フラッグキャリアとして、また個人的なつながりからもフィリピン航空を密かに応援しています。

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