臭いが気になるフィリピン人?

フィリピンに来てすぐに覚えた単語の1つに「Baho(バホ:悪臭)」という言葉があります。フィリピンのオフィスの同僚が事あるごとに「臭い」と連発しておりました。

同僚はきっと敏感すぎるいや、単純に人の臭いのことをとやかく言ういやな人なのかもしれません(笑)彼女の例は極端で、表現もよろしいとは思いがたいのですが、それでもこちらの人たち臭いに敏感だと著者は思います。

フィリピン田舎町 川で水浴びする子どもたち
フィリピン田舎町
川で水浴びする子どもたち



臭いが気になるフィリピン人その例

1. いい匂いのする商品が多い
フィリピンの洗濯石鹸、そして特に柔軟剤はかなり強めの香りがします。ちょっと離れているところで洗濯をしている場合でもその香りが一面に漂います。そして、それらの柔軟剤を使用した服を着用。大学で教えていた時、朝の時間帯は特に生徒の制服から柔軟剤のよい香りがしました。(積極的に匂いを嗅いでいるわけではありませんので誤解のないように!)

また、ショッピングモールを歩くとかなりの数の香水売り場があります。日本のショッピングモールでは中々見かけない光景です。

2. エレベーター内、臭いの気になるフィリピン人たち
シンガポールでのこと、オフィスのある階に行くためにはエスカレーターを使わないといけないのですが、時々経験したのがエスカレーターに入った時の汗臭さ。ある日、偶然に同乗していたフィリピン人が真っ先に反応。お互い目配せしていました。やっぱり気になるのか・・・
どこからともなく臭いがしてくるとクンクンし始めます。

3.出かける前の水風呂
そんなに匂いが気になるので、まず朝は出かける前に水風呂。単純にお湯が出ない家がほとんどなので、結果的に水風呂なのですが、朝はすっきり、匂い少なく出かけたいようです。
フィリピンの一般家庭は水風呂。風呂と言ってもバスタブがあるわけでもなくバケツに水を汲み、それを手桶で使うというスタイルです。お湯が使える家はそれなりのお金持ちと言えるでしょう。フィリピンは常夏だから水風呂が気持ちいいと思われるかもしれませんが、それは夏場である3月~5月までのこと、特に今は朝晩はそれなりに冷え混み、時に水行のようです。
しかし、勘弁してほしいのが、乾いていない黒髪がジプ二ーなどに乗車した際風になびいて、顔に当たること。濡れ髪災害(笑)にはかなりうんざりしています。

4.待ち合わせへの遅刻<身だしなみ
待ち合わせをした際に時間通りにこないなんて、最悪です。しかし、出かける前のお風呂という理由故に、何度となく待ち合わせの時間に遅刻する友人もいます。身だしなみを整えること、清潔にすることが遅刻しないことより大切というのはなんとも言えません。

5.出かける前にクンクン
家を出る前に男性は腋臭のためのスプレーやパウダーをします。それでも気になるのか、クンクンする人も。路上でそんな姿を観たら少々ぎょっとしますが、気になるんですから仕方ない。

6.クーラー全開
フィリピンでは電気代が高いというのにクーラーをガンガンにかけています。この結果、汗をかきません。あるいは汗が乾き、それ以上に臭いのもとにはなりません。

7.汗をかいている時にはエクスキューズ
フィリピンで、親しい人と会う時にはハグと頬に軽くキスします。ところが、日中に会った際には「今汗かいているから(だから、ハグとキスは無しね)」という場合があります。

なぜ、そんなに匂いが気になるのか?

1.生理的な要求
臭い=汗をかいていること。フィリピンはじっとりと暑い雨季、猛烈に暑い乾季。いずれにしても汗を大量にかきます。なので、臭いことで生理的な欲求が喚起されます。

2.臭いと社会的な階級
フィリピンではスラムに生活する人たちも毎日キレイにしています。しかし、それらの人たちが常に水が利用できる場所に生活しているわけではありません。また、実際ストリートで生活している人たちは、下水やカナルなどの生活排水で臭いがきつい場所で生活していることもただあります。貧しさと臭いが深く結びついています。

日本人としてツッコミたい部分

しかしの矛盾は、一日外を出歩いて汗もかき、埃にまみれて帰ってきても夜にお風呂に入る人が著者の周りにそれほど多くないこと。

勿論、水なので夜は少々寒いということも理由で、かつ多くの人に会うであろう一日の始まりのお風呂が大切なのだとか!けど、一日ジプ二ーなど公共の交通機関を使うと埃まみれになることは必須なのですが、なぜ気にならないのか!

冒頭に臭いについて指摘したり、コメントをしまくる同僚に対して「いやな」思いがすると書きました。勿論、汗臭いあるいはそれ以上の強い臭いがするというのは生理的に受け付けられません。

けど、冒頭の友人の口癖は臭いを強調することで自分が如何に衛生的であるのか、と言っているようで、聞いていてあまり気持ちのよいものではありませんでした。思わず「そんなに嫌なら”臭う”人たちに近づかなければいいじゃん」と一言。冗談で言っていたのにと拗ねる同僚に一瞥。

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