[スイス旅行] スイスのバーゼル(Basel)を歩く:半日のウォーキングツアー

バーゼル(Basel)は、「文化の中心地」「大学都市」と言われる、歴史あるスイス北西部のライン川のほとりにある標高260mの都市。人口17万5千人*を有し、チューリッヒ、ジュネーブに次ぐスイス第3の都市です。*スイスの人口は約53万人、世界では93位(2016年データ)。

ライン川を囲むようにしてあるこの景観美しい街並み。それをたのしむべく、徒歩で街を回りました。
バーゼルから望むライン川
バーゼルは、ライン川の両岸にまたがっています


歴史的都市

バーゼルは歴史都市。ヨーロッパの先住民族であるケルト人が居住した地域であり、紀元前30年にはローマ人がライン川の見渡せるミュンスター・ヒルに陣を取りました。そして歴史を下り、13世紀には空位時代、領邦諸侯から自衛的手段をもって都市を守るために結成されたライン都市同盟に参加。1460年には同地にスイス初の大学が作られました。宗教改革の影響を受け、カトリック司祭を追放、プロテスタントの地域となりました。そうした歴史を持つ都市ならではの見どころがあります。

バーゼル大聖堂(Basler Münster)

11世紀にカトリック教会として、ロマネスクとゴシック様式の教会として建設され、1356年の地震で破壊された後再建されました。バーゼル大聖堂の塔からは、市内を一望できます(有料)。また、ここには 16 世紀のオランダ出身の人文主義者エラスムスの墓があります。
バーゼル大聖堂(Basler Münster)
バーゼル大聖堂(Basler Münster)

また、その大聖堂の隣には、観光客が入れる空間があります。吹き抜けとなっている回廊は、その昔、エラスムスが歩き思索に耽った場所とも言われています。窓からはライン川が望めます。

市庁舎(Rathaus)

バーセルの歴史ある建造物が多い中、観光客の目をひときわ引くのがマルクトプラッツの前に建つ赤い建造物が印象的な市庁舎です。この建物の一番古いところは1504年~1514年に建てられました。市庁舎敷地内に足を踏み入れると、共和政ローマの政治家・軍人ルキウス・ムナティウス・プランクス(Munatius Plancus)の像、そして壁に施されたペインティングを見ることができます。
Munatius Plancus
共和政ローマの政治家・軍人ルキウス・ムナティウス・プランクス(Munatius Plancus)の像

市庁舎の前にはマルクトプラッツ(Marktplatz)があります。かつて市が立っていたこの場所は、著者が訪れた時にはカフェや屋台等がみられました。

美術館の街

バーゼルは芸術や多彩な産業が発展した街、ヨーロッパ最古の公立美術館ともいわれる「バーゼル美術館」やバーゼルで最も知られている近代美術を展示している「バイエラー財団」 美術館をはじめ、漫画博物館(Cartoonmuseum Basel)、製紙博物館、楽器博物館、歴史博物館などの様々な博物館・美術館があります。
バーゼル市立美術館(Basel Kunstmuseum)
バーゼル市立美術館(Basel Kunstmuseum)

バーゼル・ファスナハト(Basler Fasnacht)(カーニバル)

14世紀以前までさかのぼるスイス最大のカーニバル(ファスナハト)カーニバル、ファスナハトが行われるのもバーゼル。
カーニバル(ファスナハト)の仮装用の仮面
カーニバル(ファスナハト)の仮装用の仮面

このカーニバルは毎年灰の水曜日の翌週月曜から3日間にわたり開催されます。月曜日と水曜日の午後のメインのパレードでは、1万人以上の人がパレードに参加します。装飾を施した大きな灯籠をもって暗闇を練り歩くパレードに始まり、仮装したグループと楽団のパレードなどで盛り上がります。

残念ながら滞在期間とは重なりませんでしたが、お店の店頭には、大きな鼻が特徴の仮装パレード用の仮面が飾られていました。

チューリッヒ、ジュネーブ、ルサーンなどと比較すると少々地味なバーゼルですが、ライン川に沿って開かれた街は小さいながらも活気あり、歴史も古く、美しい街です。スイスにお越しの際は、是非足を延ばしてみてはいかがでしょう。

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