だからフィリピンって危ない!と思われるー銃社会フィリピン

フィリピンって危ない!と聞きますが、それは正しくないでしょう。
大概の国には何らかの生命を脅かす危機があり、日本国外に出た時には日本にいる時以上の注意が必要であることは言うまでもありません。近年は更に一般市民を狙ったテロが特にOECD諸国で増加しており、ヨーロッパの観光地に居ようと決して安全とは言えません。

ブログ「世界テロリズム指標2016の発表(Global Terrorism Index 2016) ハーグ

銃を用いた犯罪

銃を構えるエージェント_すしぱく
銃を構えるエージェント(c)すしぱく from ぱくたそ

ドゥテルテ大統領の「麻薬戦争」での死傷者は銃器によるもので、その被害者の数は増加しています。こうした現状への強い憤りを感じます。


銃×モーターバイク

著者の生活圏内で起こった事件として記憶にあるのは2014年5月11日の事件。見慣れたケソン市の路上でバイクに乗った男女数名が別々の場所で、バイクに乗った男性に射殺されました。被害者の数は一晩で5名、また市内の別の場所、これはかつて著者が住んでいた通りで2名がやはり銃で殺害されています。

その同年2014年5月6日、マニラの旅行代理店の支店長岩崎宏さんが何者かに銃で殺害されました。事件性、つまりトラブルに巻き込まれたという線が薄いと言われるこの事件、殺害を目的に犯行が行われたことが何ともやるせない思いです。

他にも新聞を読めば毎日のように銃に関連した犯罪とその犠牲者の記述があります。夫が、あるいは妻が自分のパートナーを撃ったというセンセーショナルな事件もあります。

また、近年は麻薬戦争と名打っての殺害事件、その被害者の数は日々増えています。覆面をしたバイクに乗った人たちが麻薬のディーラーや使用者と思しき人物(容疑者たち)を銃で殺害し、走り去るという事件も頻発しております。それらの覆面のバイクライダーは捕まりません。

フィリピンは銃社会?

そもそも「銃社会」って何さ?ということなのですが、銃社会とは一般的には「銃が日常的に存在する社会」を意味します。

フィリピンは銃社会と言って差し支えないでしょう。勿論、銃を所有するにはライセンスが必要で、その手続きは長くかかりますがそれでも銃の入手は合法です。また、合法であるほか銃もショッピングセンターの一角のお店に売られており、夕飯の買い物をした後にだって手軽に立ち寄り購入も可能・・・というのは言い過ぎですが、ショッピングモールの一角に必ずといってよいほどあります。また、セキュリティガードなどはショットガンなどを所持しており、銃を身近に感じます。

フィリピンの銃所持に賛成する側の意見は、犯罪で用いられる銃は犯罪者によって使われており、もちろん彼らはライセンスを取得していない人たちである!銃のライセンスを持つ所有者から銃を取り上げることに意味がないと言います。また、そして個人の権利だとも言ってのけます。

それに対して警察は銃を規制することによって銃を所持する人の全体数が減り、銃の違法所有者(犯罪者・犯罪予備軍)を見つけやすくなるのだと反論します。

セブ島の銃工場

セブ島のとある場所に銃を違法製造する場所があります。公の秘密と言っても差し支えなく、アメリカ製の銃の海賊版が作られ、その地域の人たちの経済を支えています。顧客は、個人の他軍や警察とも言われています。銃の値段は安いもので50ドル(5,000円)です。
取り締まりもそれほどしっかりしておらず、更に安い非合法の銃が出回っているというのは犯罪が起こる土壌があるということを意味しています。

フィリピン国民に銃は必要か

上記の銃所持に賛成するフィリピン人は、アメリカ社会のように銃を持つことは個人の権利だと言いますが、アメリカのように個人主義が強調される社会であるからこそ通用するいいわけで(近年はその言い訳も怪しいわけですが)この集合的社会で個人の権利を強調することがナンセンスだと感じます。

著者ははっきり言って、必要性を感じません。

そして、誰かが銃で襲ってきても防衛のために応戦したなんて一般市民の話は聞いたことがありません。襲われた人がたまたま銃の所有者でなかったからなのでしょうか?

一般的なフィリピン人が自分で銃を持って身を守ろうなんて勇ましく構える姿は想像できません(良い意味で!)。一般的な意識を反映していない銃の所有などは規制してしまえ!と言いたい。

一家に一台M16(アサルトライフル)?

ミンダナオのコミュニティでは身を守るために銃を所持する家庭がかなりの数あると聞きます。一家に一台、M16?とNGOで働いていた時に同僚が冗談半分に言っていましたが、所持率が高いとみてよいかもしれません。

ただ、これは最終的に身を守ったというよりは、地域紛争や氏族関紛争で使用されたケースを聞きます。もちろん、当事者からすれば「身を守った」といういいわけになるのでしょうが、正当防衛的使用でない場合もただあります。著者がミンダナオ島で働いていた時には、氏族間のもめ事に銃が使用され、死傷者が出るという痛ましい事件が起こっています。

今日も銃犯罪で人が殺され(一方的に射殺され)、遺族が涙ながらに犯人の逮捕を訴える様子を見ながら、政治家よ私腹を肥やす暇があったら市民の安全と財産を守る法律を作り、(銃という暴力行為を)規制せよ!と言いたい。

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