ボートが必要!フィリピン、またも洪水

洪水、フィリピンの毎年の行事です(汗)ここ数日、フィリピンの新聞を見ていると、モンスーンの豪雨による洪水のため道路が冠水し、株式、外為、債券の各金融市場が2日連続で休場となっているようです。8月20日現在のニュースでは、10-40ミリの雨、7名が亡くなり、11名が負傷、4名が行方不明となっているようです。また、ローカルのニュースで、ルソン島北部のサガダにツアー中の29名(うち13名が日本人)が救出されたようです。

2009年の台風の時に撮影したもの、お姉さんた
ち・・・レインコートの意味があまりないです。

ローカルのニュースや一般人が投稿したyoutubeを見ると、水が腰までつかっている、あるいは建物の一階部分すら覆っている地域があるようです。流れもあり、衛生面でも危険ですが、さすがフィリピン人というか、洪水の水を楽しんでいる様子もビデオに収められていますが、洪水の水は言うまでもなく外傷、そして感染症の危険があります。


洪水の危険

感染症

感染症として、腸チフス、コレラ、レプトスピラ症、A型肝炎、マラリア、デング熱やデング出血熱、黄熱、ウェストナイル熱などが挙げられます。フィリピン滞在中は洪水中と後にはメディアがレプトスピラ症についての啓蒙が行われていました。洪水の水に身体が浸かってしまっていたら、きれいな水で石鹸を使ってしっかり洗うという指導でした。レプトスピラ症は悪寒、発熱、頭痛、全身の倦怠感、眼球結膜の充血、筋肉痛、腰痛など急性熱性疾患の症状を示すようですが、重症ともなると肝臓・腎臓の障害や出血を引き起こしたりします。ネズミなどの野生動物を自然宿主として哺乳類に感染、排泄物を経由して汚染された水や土壌から経口・経皮的に感染します。

怪我

また、けっこう危険なものが流れていたりします。ガラスの破片、釘がむき出しの板など。傷口から上記のような病気にかかってしまう場合もあります。

水が引いた後に流行るのが、マラリアやデング熱などの蚊を媒体とした病気です。水が引いてひと安心とはなりません。
停電のためローソクを使用



誰が洪水の被害に遭うのか

低いところに水は流れていきます。一般化は出来ませんが、お金持ちは比較的高台で生活し、所得が低い家庭は低い土地に生活するため、その人たちがこうした災害の被害を真っ先に受けます。一般化出来ないと言った理由の一つは、私自身かつて生活していた地域は一つ道が異なると明らかな所得格差がみられたのですが、広くて整った道路に面した地域に住んでいたのがお金持ちの地域が低い場所にあり、家屋一階部分が完全に冠水するということがありました。

ただ、前述したことがおおよその傾向です。河川脇に生活している家族も今回恐らく移動を余儀なくされたと思います。不法な占拠が悪いと言ってしまえばそれまでですが、貧困に陥った人たちがそこから這い上がるというのは容易ではなく、一概に責めを負うべきとは思えません。またしばらくすると彼らはもとの場所に戻るのですが、危険といつも隣り合わせです。

雨、雨、雨

昨年は連続で10日間ほど雨が降り続け、丸二日間ほど外を歩けないということがありました。私の住まいは比較的車の通りがある道に面しており、車を捕まえてどこかに行くという選択肢があったのですが、道で比較的比較なっている所に水が入り込んでしまいそれ以上進めないという状態でした。

年間20あまりの熱帯低気圧に見舞われるフィリピン。温暖化の故にその影響が強くなっているのでしょうか。早く雨が止みますように。

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