オランダでもフィリピン料理 - シニガン(Sinigang)を作る [レシピ]

シニガンは、酸味のきいたフィリピンのスープ/鍋で、フィリピンの代表的な料理であり、私も料理の手軽さ、野菜を一杯食べられるなどの理由から好んで料理する一品です。ここオランダでもしばし料理します。
 
シニガンにはエビ(Hipon)、豚(Baboy)、牛(Baka)、魚などからメインの具材を決めて、赤い玉ねぎの他季節の野菜をたくさん入れます。料理の特徴となる酸味はタマリンドというマメ科の果実からで、その果肉を湯にとかし料理の酸味料に使います。フィリピンではシニガンに、タイではトムヤンクンなどのスープにタマリンドの酸味を生かし料理に利用します。果肉は消化を助ける成分も含まれているといわれ、そんなことからも広く利用されているのかもしれません。

入れる野菜はフィリピンでは、上記に季節の野菜と書きましたが、葉物、芋、豆類は必ず入れます。芋は特に里芋がおいしいです。ここオランダで作る場合もかなりオリジナルに近い材料で作ることも出来ますが、予算の関係でそれが許さない場合は以下のような材料で調理可能です。

[オランダで作るシニガン材料]
シニガン(Sinigang) の素
シニガン(Sinigang) の素
ジャガイモ・・・中5つ
玉ねぎ・・・中3つ
いんげん豆・・・約200グラム
マッシュルーム・・・小ぶりであれば10個ほど
白菜/キャベツ・・・適量(白菜であれば4枚)
トマト・・・小3つ
鶏肉・・・適量
にんにく・・・4切ほど
生姜・・・好みで
シニガンミックス
水・・・1リットル

上記、ジャガイモ、インゲン豆・・等はオランダの国民食、スタムポット(ジャガイモを茹でてつぶしたもの)に用いられる材料と同じなので、比較的安価に入手が可能です。フィリピンでは、赤い玉ねぎを使用し、オランダでも購入可能ですが今回は白玉ねぎを使用しました。酸味を出すためのタマリンドの入手も可能ですが、高価なためフィリピンで買いこんできたシニガンミックスを使用します。ちなみにこれは日本でも購入可能です。

[作り方]
(1)材料を一口大に切る
(2)沸騰した鍋に粉砕したにんにく、トマトを入れる※トマトは酸味を強めます。
(3)肉を入れる
(4)(1)を入れて、野菜に火を通す
(5)シニガンミックスを入れる
作り方は書くまでもなく簡単なのですが、念のため。

シニガン(Sinigang)
オランダで作ったシニガン(Sinigang)には、オランダならではの材料を入れます。
ジャガイモ、マッシュルーム、白菜。

タマリンド(サンパロック)からも酸味が出せるが・・・

今回はクノールのシニガン・ミックスを使用しましたが、タマリンド(サンパロック)を使って酸味を付けることができます。しかし、タマリンドを使用する場合は、湯がいて、柔らかくなった実をこして、そのスープを作るのが結構手間です。そんな理由で、シニガンミックスは大活躍です(汗)。



この料理、好き嫌いがあります。もともと酢の効いた料理が苦手な人は少々うけつけがたいかもしれません。暑いフィリピンで食がすすまないときは、さっぱりとしたこの料理はもってこいです。こちら寒いオランダでは温かい鍋物としておいしく頂いております。シニガンのシーズンがやってきました。

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