環境ワークショップ(4)ーフィリピンの若者と考える環境問題とその対策


マイショッピングバックなんてただのビジネスじゃないか?

マイショッピングバックなんてまた消費を増やすだけじゃないか!と著者は思っていましたし、今もそう思います。環境に名を借りた新しいビジネス。また、スーパーマーケットはいくらかお金をお客から回収し、ショッピングバックの代金だといいます。これって、スーパーが得しているだけではないの?などと思います。

しかし、プラスティック製の袋が買い物のたびに増えていくことを思うとまだ良いのではと思います。

プラスティックは強い紫外線を浴び続けることで劣化します。洗濯バサミなど外に置きっぱなしにしてボロボロになってしまったという経験があると思いますが、プラスティックは基本的に分解されずらい、あるいはまったく分解されず、半永久的に地上に残ると思った方が良いと思います。歯切れの悪い理由は、プラスティックの歴史が短いためデータがないという理由があります。しかし、プラスティックの分解温度は非常に高く、現在の処分方法-埋め立て等-では分解されないと思った方が良いと思います。

ビニール袋が巡り巡って海に到達した場合、分解されないので水中を漂い、亀や哺乳類が餌と誤って食べてしまう。窒息、あるいは有毒性が強いプラスティック類野生生物のホルモンをかく乱させるといいます。細かくなったプラスティックは魚等も食べて、ゆくゆくは人間の口に運ばれることになります。

図式を時間軸や複雑なつながりを無視して、単純化すると・・・・
①スーパーでビニールの買い物袋を貰う
②それをゴミの日に捨てる
③ゴミは埋め立て地へ
④③は分解されずそのまま半永久的に残る
あるいは海に流れ着いて魚のえさになる
⑤スーパーで魚を買う
実はその魚はプラスティックを食べていた。。。

色々と異論がありそうな議論ですが・・・話の肝は、こうしたことがある種科学の実証するところとなっても、実行に移す人はそれほど多くはないことはマーケティングの調査が実証しています。先進的なアイディアに対し、すぐ実行するのは全体の3%で、納得したら動くのが15%。かなり浸透しないと動かないのが60%で、絶対動かないのが10%とのこと。youth-acty! インタビューより

なぜ、コミットメントは難しい!理由とその対策??

環境問題へのコミットの難しさをざっくり3つほど挙げたいとおもいます。
①知識-相関関係の分かりづらさ+アクションのもたらす影響が分かりずらい、②情緒-そして起こっていることを身近に感じることのむずかしさにあると思います。また、③費用-恐らく負担しなければいけないコストに「なぜ」というイライラがある、そして④手間がかかるのではと思います。

①知識
相関関係、ビニールが成分から始まり、流通、廃棄に至る過程の全ては見えません。そんなのを気にして、調べられるのは熱心な活動家やオタクぐらいで普通の社会人は忙しくてそんなことをいちいち確認していられない!と思います。※こうして私自身ブログを書きながらも環境問題って本当に複雑でどうしたもんだろうと思っています。

[対策]
社会人になる前から、家庭や学校で学ぶ場を持つ。親や学校が自然の豊かな場所に子どもを連れていき、自然を身近に感じる機会を持つ。
既に社会人である場合は、面倒ながらも近年は大変啓蒙的で優良なyoutubeビデオ等があるので5分でも10分でも使ってそれらを観てみる。

②情緒
温暖化による海面の上昇と言っても海沿いに住んでいない、台風が巨大化しその台風によって多くの人が被災したのはかわいそうだけど、実感がわかない、生態系が崩れてきているというけど毎日食べることにはこまっていないし・・・

[対策]
youtubeビデオなどで知った知識を総動員して、想いを馳せる。
特に動物の保護や、環境保全に興味も関心もないという人も実は自分の口に入るものが実は身体によくないかもしれない・・・となれば、何とかしたいという意欲がわくと思います。著者自身熱心な環境活動家というわけではないのですが、自分の家族が病気になったらいやだなぁ~というレベルで考えます。

③費用
兎に角、どういうことが起こっているのか分かったし、何とかしたいと思うけどそれを何とかするための費用は・・・

[対策]
今は結構エコロジー(環境に配慮し)エコノミー(お財布に配慮)した施策、そういうことを具体的に考えて提唱されている環境活動家の方がおられるので、そうした人たちの情報を頼りに生活に必要なもの(冷蔵庫などの家電)を購入するなど・・・があると思います。

④手間
エコであること=便利さを放棄するということはないものの、特にローテクな場所で生きる場合はすなわち便利さを放棄することに繋がります。そして、便利さの放棄は非常に手間がかかることにも繋がります。

ビニール袋を使う変わりにいつも、エコバックを常備する。あるいはフィリピンでは食堂でお総菜が購入可能ですが、それにビニール袋がたくさん使われるので、再利用可能なタッパーを持っていくとしたら・・・荷物もがさばります。フィリピンでものを購入する時には包装が甘い場合があり、ビニール袋(しかも環境に配慮していないもの)が多用され、かつ便利なのでこれを絶つのはちょっとした手間を惜しまない気持ちが必要になります。

あるいは生活を評価して、無駄がどこで出ているのかを見て、新しいものを購入しないなどの指針をたてたらよいと思います。意識的に買い物をすることで返って支出が減り、また健康的になったという話を聞いたことがあります。

[対策]
これまでの生活があまりに便利であったということを改めて知り、それらの便利さをある種諦める(笑)と苦があることは続かないので、苦行を強いることはすべきではないと思いますが・・・ある種は変化を要請しているのですから、不便なものは不便で、手間がかかります。
意識的な購入、意識的なエネルギーの利用の中ではじめは無理なく出来ることを探す、そして出来ることを徐々に広げていくというのが良いと思います。

自然を体験するなど、まずは小さな一歩から。

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