[欧州旅行] ヨーロッパ鉄道での移動 相席での出会い(2)

1人、2人と降りて、残されたのはわれわれ夫婦2人と東欧系らしき女性。先ほどまで口が重かった女性、3人だけとなったコンパートメントでは色々と話してくれました。

東欧系美女

まず、東欧系であるか否か?彼女は黒海東側の北海道ほどの面積のグルジア共和国の出身。グルジアは数年前に武力を伴う戦争があった土地です。ロシアに対する印象や、国内の産業から個人の話まで色々としましたが、特に著者が日本人ということもありその女性の旦那さんの話となりました。

その女性の旦那さんはドイツ人。空手をこよなく愛し、15年も続けています。日本にいる先生と日本語で話がしたいという明確な夢があり、その夢の実現のため、ブレーメンからハンブルグまで日本語を習いに通っているとのこと。

ブレーメンとハンブルグは電車で片道2時間の距離。週に3回の日本語教室通いは彼を疲れさせるどころか生きがいになっている様子。そのため、その女性も日本語の単語をちょこちょこ知っていました。

その女性もハノーバで下車。


東南アジア系男子Xドイツ系の怪しい男子

コンパートメントを2人で占領出来ると思いきや、そうはいかず、男性が2人乗りこんできました。英語が通じないドイツ人の若者と東南アジアの某国の若者、そして暫くして別のドイツ人の男性。5人となりました。

この東南アジア某国の若者と後から乗り込んできたドイツ人の若者が曲者。

某国の男性、どうやら思ったことをすぐに口にしてしまう性質のよう。

開口一番われわれ夫婦に聞いてきたことは「○○人?」そして、われわれの国籍を聞いて"わかりやすく"ほっとした様子。某国と近隣国の関係の微妙さを考えると分かりますが、こうまで分かり易く反応するとは。

そして、ドイツ人の男性からする体臭に分かりやすく鼻をつまんで臭いのジェスチャー。実際、コンパートメントいっぱいに広がる汗臭さと様々な臭いがまじる強烈な臭いの素はその怪しげなドイツ人の男性から。指まで指して臭い臭いするので、著者も負けじと兎に角ほおっておきなさいのサイン。

この男性、乗車券を持っていないように見えます。他の乗車客はそれについては一言も触れませんが、某国人の男性「あなた、チケット持っていないでしょう」とつつきます。


後に乗車券確認の職員がやってきます。何故かそのドイツ人のお兄ちゃん乗車券見せません。けど、鉄道職員は何も言いません。すかさず某国若者「やっぱりあんた乗車券持っていないんでしょ」と更にツッコミます。

後々聞いた話ですが、電車の中でドラッグを使いハイになっている若者の殺傷事件があったようで、係員も気をつけているので、乗車券の有無を聞かなかったのではないかとのこと。

ドイツ人の男性1人でひたすらしゃべり、時に笑うのですが、その某国人「もし、話すの辞めなかったら警備員よぶぞ」と一言。

いやはや・・・確かにそのドイツ人の男性の臭いは風呂に数カ月入っていないであろうような臭い、そして目を見開いて一点凝視はかなりコワいのですが、慣れればそういうものと思えます。

兎に角この某国男子、分かりやすくこのドイツ人男性を避けるものだから、その反応に後々夫婦共にのちのち土産話となりました。

電車の旅の最後の方でインパクト大の男性二人と乗車することになるとは(汗)他人と空間を共にするというのは短時間でも簡単ではない場合があるのだと思った次第でした。

近年、ヨーロッパの鉄道でコワイ事件もあったりしますが、総じて電車での旅はいろいろな出会いがあると思い、旅の思い出のプラスになります。ヨーロッパ旅行の際は、飛行機で周辺国を巡るのも良いのですが、是非鉄道を利用してその国の雰囲気、人とふれあう旅をしてみるのも良いと思います。

[欧州旅行] ヨーロッパ電車での移動 相席での出会い(1)

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