フィリピンの交通事情―無いようであって、あるようで無いルール

ジプ二ー(乗り合いジープ)の屋根の上の乗車は禁止。
バイクでヘルメットはかぶらないといけません。
ジプ二ーは道の角で停車してはいけません。
改造バイク(爆音が出るやつ)もいけません。
・・・・・
定員オーバーも甚だしいジプ二ー(汗) 屋根に乗っているお兄さん、手を振ってくれています :)

等など、禁止事項はあるものの・・・実際は厳罰化されておらず、ルールは有るようでいて、実際はないにもひとしいのが現状のフィリピン。特に地方都市では、その傾向が一段と強まります。

逆走OK?
横断歩道の前にだって停車
混み始めると、"もう、待てない!"と言わんばかりに、 1車線走行のはずが、対向車線に車が来ないのをよいことに逆走も!
もし、対向車線から車が来たらどうするの?その時は、その時と言わんばかりに強気のドライバー対向車線をぐいぐいと進みます。運が良ければ、渋滞をぬけだせますが・・・余計に渋滞を引き起こすことも。

並ばない+譲らない
時に、1車線のはずが・・2~3車線になることも。そして、譲り合わない(笑)ので一向に進まない列。この状況特に道が合流するところでよく起こります。

ウィンカーの功罪
自転車道が無いため、どうしても車と同じ所を走らなければならないというリスクがあります。そんな時に頼らねばならないのが、車のウィンカー。前後に走る車の行路を確認しているわけですが、全然あてになりません。
右折のサインを出しながら、左折するということもしばしば。
ウィンカーを信じてはいけません。


車両の停車
狭い道、しかも駐車スペースではないところに車を駐車するため、道幅はおのずとせまくなります(汗)今でこそ、車両の購入に駐車スペースを持つことを義務付けていますが、勿論チェックするシステムはありません。

汚職
違反切符を切られるのが嫌で、チップを渡してその場をしのごうとする人も少数でありますがいます。実際、目の前で見ました。知人(誰もが知る悪名高い政治家先生の弁護をした人の奥さま)、女王様口調(汗)でタクシードライバーに曲がってはいけないところで曲がらせ、見事警察官に止められました。奥さま、驚くべきことにその警察官にいくらかを握らせようとしているではないか!! 警察官は受け取りませんでしたが・・・。

中央集権化されたシステムの弊害
近年増えるバイクに登録のシステムがついていっていません。ナンバープレートは地方では発行できないため、場合によっては数カ月ナンバープレート無しで走行ということもあります。このナンバープレートの無いことの弊害は、これを犯罪に利用すること。このようなバイクを暗殺に利用する犯罪グループも居ます。

路上はカオス?
車の幅はあるバイク+動く店舗
私は自転車乗りなので、車ほどのスピードが出ないことを自覚し、車の邪魔にならぬように道の脇を走行しています。
自転車が街の中で車が出せるスピードは自転車とほぼ同じだったりします。

スペインの時代に作られた道幅は昔馬車が行き来していた時と変わらず狭い上、ジプ二ーも不定期に停車、トライシクルやパジャック(自転車にサイドカーがついた乗り物)も同じく、車道を走り不定期にお客の降・乗車のため停車。
いきなり道の真ん中で停車したりします。後ろに車があろうとなかろうと、そんなことはお構いなし(笑)と自由すぎ。



カオス?いやいや、現地の人にとってはあうんの呼吸で成立しているわけです。ここで、いきなり信号機などできっちり彼らの動きを規制しようものなら、もしかしたら事故件数が増えることになるかもしません(笑)

日本では「空気:人々の気持ちを支配するその場の状況」という言葉がありますが、フィリピンのこうした”空気”を交通ルールを持って感じます。

合わせて読んで>>突っ込みどころ満載のコモンウェルス通り

スポンサーリンク

スポンサーリンク

0 件のコメント :

コメントを投稿

Subscribe