”シドニー”に行きたかったオランダ人

こちらヨーロッパでは、学生や若者が短期・長期で旅行することは珍しいことではありません。特に夏の長期休暇などは、一カ月、あるいはニカ月、ときには学校を休学して、長期の旅に出かけることもあります。なので、常に安い航空券をチェック!そんな中であったトラブル。

オランダ人学生、ミラン君(Milan Schipper)は幸運にもオランダからシドニー行きのチケットを300ドルという破格の値段で入手。当人はうきうきで旅に出たものの、行きついた先はシドニーはシドニーでもカナダ西部ノバスコシア州のシドニー。

春が訪れたオランダですが、まだまだ肌寒いこの季節。温暖なシドニーの気候、太陽がさんさんと降り注ぐビーチを求めて旅行したものの、驚くべきことにオランダよりも寒く、この時期でも吹雪くカナダのシドニーに到着。最終的に航空会社職員の助けでチケットを購入し、事なきを得てアムステルダムに帰国しました。

なぜ気がつかない?!

「飛行機が小さくて、これが本当にオーストラリアまで行くのか不思議に思いました」搭乗し、ほどなくして機内にうつしだされスクリーンに目をやると「飛行機が(カナダのトロントから)右方向に向かっていく!左側ではない!そこでようやくもう一つの”シドニー”があることに気が付きました」
カナダのシドニー google mapより
トロントでの乗り継ぎの際の違和感、最終的にシドニーという地名が他にもあったことに気がついた経緯をカナダのテレビ局のインタビューで答えています。しかし、時すでに遅し。そして雪に覆われるカナダのシドニーに到着。

極寒のシドニー

雪の降るシドニーに到着したものの、持ってきたものは薄手のジャケット、Tシャツ、水着などオーストラアシドニーを想定してのもの。

ミラン君、オーストラリア行きは諦め、航空会社職員に事情を説明し、トロントまで引き返し、その足でアムステルダムに戻りました。ちなみにカナダのシドニーから、オーストラリアのシドニーまでは30時間、そして1,600ドルほどかかります。アムステルダムの空港にお父さんが迎えにきてくれたようです。

どうせなら、名作「赤毛のアン」の舞台となったプリンスエドワード島まで行って思いっきり観光を楽しんでほしかったなぁとニュースを読んで思いました。

これが初めてはなかった

実は、このミラン君の間違えは初めてではなかったようです。2002年、わかいイギリス人カップル、2009年年配のオランダ人とその息子、2010年にもイタリア人旅行者も同様のうっかりをしたといいます。

日本にも同一名称の地名がかなりあることに今更ながら気が付きました。フィリピンにもあります。ビコールの地方都市ナガ市、実はセブにもナガがあるとか。それでうっかり旅行してしまうと言うことはありませんがね。

Dutch teen ends up in the wrong Sydney
https://www.thestar.com/news/gta/2017/03/31/dutch-teen-ends-up-in-the-wrong-sydney.html

スポンサーリンク

スポンサーリンク

Subscribe