外務省、とうとうデューク東郷(ゴルゴ13)に仕事を依頼!

外務省、とうとうゴルゴ13に「仕事」を依頼!外務省はデューク東郷に邦人の安全対策の啓蒙を依頼しました。一体何のことやらですが、3月22日「ゴルゴ13の中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアル」をリリースしました。

ゴルゴ13の中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアル
第一話「外務省からの依頼」より
http://www.anzen.mofa.go.jp/anzen_info/pdf/episode1.pdf

毎週一回、全13巻、そして単行本も発行予定のゴルゴ13はシリーズで、デューク東郷がアジア、中東、ヨーロッパにもとびまわり、旅レジの登録の重要さを説き、情報収集のポイント、移動、滞在のポイント、平時有事の危機管理、経営者の意識のあり方、テロでの生存率の上げ方を指南してくれるそうです。

*旅レジとは、登録することで在外公館から緊急時に連絡を受けられる外務省提供のサービス

なぜ安全マニュアルをリリースするのか?


これまで外務省は一般の旅行者向けに安全対策虎の巻などを発行してきました。しかし、昨今の海外の事情、特に昨年7月1日のバングラディシュのダッカ・レストラン襲撃人質テロ事件で現地の開発に関わる邦人7名を含む合計22名が亡くなるという痛ましい事件が、このマニュアルを作成する直接的な理由になったとyoutubeビデオで応えています。

外務省海外安全虎の巻
外務省海外安全虎の巻
http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pdf/tora_2017.pdf

事件は、現地時間2016年7月1日の夜、21時21分、武装した7人が襲撃がバングラデシュの首都ダッカの外交関係施設などが集まるグルシャン地区のホーリー・アーティザン・ベーカリー (the Holey Artisan Bakery) を襲撃。数十人の人質をとったあと、非イスラム教徒を殺害、特殊部隊の突撃で終焉したものの、上記のように犠牲者を出す悲しい結果となりました。そして、日本人はテロのターゲットになり得るということを再確認しました。

こうしたテロは未然にテロは防ぎえたのでしょうか?


テロの動向

世界テロリズム指標2016でも指摘されている通り、テロは前年比では減少しているもののOECD加盟国内での死傷者は650パーセント上昇しており、国際ニュースとなることを望んでいるテロリストグループにとっては望ましい状況となってしまっています。

現在本拠地で劣勢となっているテログループは、世界の支援者に報復テロを呼び掛ける共に各地の過激派組織との連携を強め、イメージの拡大してきました。ダッカでの襲撃事件も中東の過激派組織に呼応する形で起こりました。

オランダのライデン大学のエドウィン・バッカー教授は、テロは多くを殺害することを狙わず、社会的なインパクト、そして人々に恐怖を植え付けることを目的としています。そのため、多くの人が行き交う場所である駅、バー。ホテル、コンサート会場で不特定多数の人を狙います。そのため、予測してそれを防ぐことが非常に難しくなっているともいえると思います。


どうやって対策をとったらよいのか?

体制が弱い中堅の企業を強化すべく、中小企業で海外安全ネットワークを作り、今回のマニュアルで知識を強化してく構えの外務省。一般人の我々も是非読んでチェックしておきたいところ。

現時点では2巻までが発表されていますが、全巻がリリースされる前に海外に行かないといけない・・・という方はどうしたらいいのか、個人でできるテロ対策を以下に挙げます。

空港では、誰もが出入りできるチェックインカウンターのある場所、到着ロビー、宿泊施設も同様にロビー周辺、駐車場での長時間の滞在を避ける。おかしいと思ったらそのままにしない。その場から離れることが重要です。シンガポール駅構内で流れる安全対策のビデオにもある通り、不審な大きなカバンが持主不在で置いてある、あるいは誰かの手にある場合は、すぐに駅係員にレポートする。

なぜゴルゴ13?
そもそもゴルゴ13って?一体何・・・さいとうたかお(1936年生)氏により1968年から現在も小学館ビックコミックで連載中のコミック(現在2017年4月で183巻)。超一流のスナイパー(狙撃手)「ゴルゴ13」ことデューク東郷の活躍を描く大人のマンガです。寡黙なのは俳優の高倉健さんをモデルにしているからだとか。私は連載を読んでいませんが、「用件を聞こう」「俺の後ろに立つな。命が惜しければ」がゴルゴ13の有名なセリフということはかろうじて知っています。Yahoo知恵袋で彼が一体いくつなのかと盛り上がっていましたが、ベストアンサーの回答に第4話で28歳という衝撃の年齢が書かれています。

ゴルゴってスナイパーなのに、なぜ今回起用されたのか?それは対象とする中堅企業の勤め人によく読まれているから(本当ですか?)そして、実は臆病と自称するゴルゴのキャラクターが故だそうです。臆病さのおかげで生きていると何度か劇中で述べています。兎のように用心深くすることが肝要とのこと。しかし、外務省の大臣を含めて担当された方、ゴルゴ13読まれたのでしょうか。気になります。


このブログでもたびたび海外で安全に過ごすためにいくつか記事を書いております。テロに限らず、軽犯罪の被害者になったという知人の声も悲しいことに聞きます。また、女子の一人旅で残念なことに被害に遭ったというニュースも聞きます。

仕事で海外に行かれる際、あるいは海外にご旅行の際は、是非このマニュアルを読んで、デューク東郷氏のメッセージを傾けてください。

参照リンク
外務省: 「ゴルゴ13の中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアル」外務省へのリンク
旅レジに登録して、第2話を読んでくださいとのこと。
PDFファイル
Gマニュアル(第1話)「外務省からの依頼」(PDF) 外務省へのリンク
Gマニュアル(第2話)「安全対策は「たびレジ登録から」(PDF)

youtubeでもお知らせ。


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